Rc,18 ヒプノティカル・ロジック ページ45
「…人の脳なんて、案外簡単なものじゃないか。スイッチを入れるだけで、何者にもなれる。俺らが見てる世界を『空想』にスイッチしてしまえばいいんだ、それだけで人の認識なんて簡単に変わる。…それだけで人が幸せになるんだ、素敵な事だと思わないか？なぁ、そう思うだろ？。」
ははは、と乾いた笑いを漏らす男は、目の前に跪く2つの頭に顔を上げろ、と告げる。男を見上げた翡翠と白銀は、無機質な光を湛えて虚ろに月を映していた。
「神社のお祭り？何それ。」
「近くの神社あるでしょ！あそこで夏祭りあるんだって！みんなで行こうよ！」
どこで拾ってきたのか、色鮮やかなパンフレットを持ってはしゃぐ末っ子に、読んでいた本から顔を上げた目黒は、夏祭り、と呟く。
「いいじゃんそれ！めっちゃ楽しそーー！！」
「ぐふっ！ちょ、さぐまぐん、づぶれる…」
「はいはい、佐久間は目黒から降りて。ラウール、そのお祭りっていつなの？」
飛びついてきた佐久間に押しつぶされかけている目黒を横目にコーヒーを啜った阿部は、首をこてん、と傾げてラウールに聞く。目をキラッキラに輝かせたラウールは、んとね、とパンフレットを開いて、明日！と笑顔で顔を上げる。
「明日なら良いんじゃない？阿部ちゃん達は依頼入ってないでしょ？」
「そーだね〜…あれ、ふっか達は予定あるんだっけ？」
「俺と照は普通に表の仕事が入ってるからムリ。舘さんと翔太は…買い出し、って言ってたかな？なんか予定あるって。…あ、康二誘ったら？ふっかさん、俺明日暇すぎて死にそうです〜って呻いてたから。」
助けてあげて、たぶん大喜びで来るよ。と笑う深澤を押しのけるように階段へ駆けていくラウールのこーじくーーーんと言う声が家に響く。
「お祭りかぁ…確かに久しぶりか、ラウールが行くの。」
パソコンから顔を上げた照が空を仰いで呟く。
「うちに浴衣あったっけ…？あ、貰い物ならあるか。ラウとめめ、背丈合うといいんだけど。」
持ってくるね〜と楽しそうにリビングを出た深澤に、「ふっか完全にお母さんじゃんww」と声をかけた佐久間も、楽しそうにパンフレットを覗き込んでいる。阿部はそれを見て、ふふっ、と思わず笑い声を漏らした。
その後佐久間と目黒の所に飛んできたラウールと康二によって、横に置いてあった翔太のジェンガタワーが崩れ、後々翔太にめちゃくちゃ怒られた。
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莉月(プロフ) - れんさん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 22時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 佐久間くんの身体能力の高さに相手がハマってしまって自分のものにしようと頑張るけどメンバーのガードが硬すぎて諦めてしまうお話をお願いします。いつも楽しく見させていただいてます。これからも応援してます!! (2020年3月24日 22時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - かなさん» 了解です！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - 玲雄さん» 了解です！私も読解力が無かったので…康二が危害を加えちゃう、ですね！了解です。 (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 康二の何かがきっかけで二人とも元に戻る的な、どこかに康二をいれていただけるとありがたいです。 (2020年3月24日 1時) (レス) id: 0c4c967d1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月11日 22時
