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「ねぇ康二。今日引っ越しの手伝いするおばあさんの家ってこっちであってる？」
「合っとるよ〜、照にぃとだてとめめが先行っとるはずやから、車止まってる青色のお家探して！」
「っていうかさ〜、車で行くなら載せてくれればよかったのに！俺ら置いてくとか照酷い！」
「しょーがないやん、車3人乗りやったし、もう1台はふっかさん達乗ってったし。しょっぴと佐久間くんがもっと早く準備してくれたら俺らも車乗れたかも知れへんのに〜」
康二、佐久間、翔太の3人はそんなことをボヤきながら晴れ空の下遊歩道を歩く。今日は引っ越しの手伝いをするため、6人が駆り出されていた。だが、佐久間と翔太の準備が遅かったのもあって、先に3人が車で行ってしまったので、仕方なく歩きで行っているのだ。
「ほんとにいい天気だな、昼寝したくなる…ふぁぁ〜」
「いや、さっきまでしょっぴ昼寝しとったやんか…でもほんまいい天気やね、カメラ持って来れば良かった…ん？」
先にかかる橋と空を指で四角く切り取って覗き込んだ康二は、急に走り出す。ちょ、康二？！と引き止める佐久間の声も聞かずに、河川敷を滑り降りると、真っ直ぐに橋桁の下へ走っていった。
橋桁の下、少し暗がりになったところで、数人の男がある少年を取り囲んでいた。どうやら、サッカーの練習を1人でしていた少年のボールが、リーダーらしき男に当たってしまったらしい。
「ねぇ君さ、分かってる？俺の服高かったんだよねー、このジャケットだけで50万！あーあ、誰かさんのせいで泥着いちゃったな〜」
「っひ、ご、ごめんなさい！でも50万なんて無理だよ…！お母さんに怒られちゃう…」
「そーさなぁ…おじさん、優しいから。君が何でもするなら、50万じゃなくてもいいや。」
「ほ、ほんとですか？！何でもします！」
「君の臓器をちょうだい。子供の臓器って高く売れるんだよね〜」
そう言って男たちが下品な笑い声を上げながら近寄ってくる。少年は涙目で逃げようとしたが、なんせ体格の差がある。
「ひっ、や、やめて！来ないで！誰か…むぐっ、んー！んーー！」
大きな手で口を塞がれた少年に、男が振り上げたナイフが迫る。少年が目を閉じた瞬間。
キンっ、という金属音がして、「うぉっ？！」という男の声がした。少年が恐る恐る目を開けると、黒いジャケットの大きな背中が見えた。その手に握った短剣で、男のナイフを止めている。
「…何子供に手ぇ出そうとしとるんよ。」
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莉月(プロフ) - れんさん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 22時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 佐久間くんの身体能力の高さに相手がハマってしまって自分のものにしようと頑張るけどメンバーのガードが硬すぎて諦めてしまうお話をお願いします。いつも楽しく見させていただいてます。これからも応援してます!! (2020年3月24日 22時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - かなさん» 了解です！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - 玲雄さん» 了解です！私も読解力が無かったので…康二が危害を加えちゃう、ですね！了解です。 (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 康二の何かがきっかけで二人とも元に戻る的な、どこかに康二をいれていただけるとありがたいです。 (2020年3月24日 1時) (レス) id: 0c4c967d1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月11日 22時
