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黄色と紫色は、並んで月光に佇む。黄色の目と、少し伏せられた紫色の目は、絶対零度の怒りを湛えて、男を見下ろす。足元には、何十もの男が物言わぬ骸となって転がっていた。
「…つまんないことしてくれたよね〜全く、ほんとにつまんない。…ねぇ、君はもっと楽しませてくれるの？」
そう言って男の目を見た紫色は、男からしても分かるくらい、奇妙な愉悦に歪んでいた。思わずひっ、と後ずさるが、もう背中は壁に着いている。前髪を掴まれて、顔を上げると、深い色の紫が覗き込んできた。
「…うちの大事な子に手ぇ出したんだもん、こうなることも分かってたんだよね、当然。じゃあ、こうなっても文句は言えないよねぇ？」
ゆったりした口調と裏腹に、手に持ったナイフに紫色のオーラを纏わせて、肩に刺す。悲鳴をあげた男に、紫色は低い声でこれはラウールの頭の分、と呟く。
「…ラウールに傷沢山ついてたんだよ。だからさぁ、ラウールの傷の分、君が傷ついてよ。うちの子に傷つけたんだから、文句なんてないよね？」
そう言って狂ったようにナイフを振るう。トドメ、と言わんばかりにナイフを振り上げた紫色の手を、後ろの黄色がつかんだ。
「…なんで？ひかる？」
「…ふっか、ストップ。暴走しかかってるでしょ。そろそろ交代。」
そう言って黄色が覗き込むと、紫色が少し薄くなる。え〜と口を尖らせながら後ろに下がった紫色に代わり、覗き込んできた黄色に男はう、あ、と呻くことしか出来ない。
「…うちの大事な大事なメンバーに、手出したのが間違いだったな。…『怒れる悪魔』、なんて冥土の土産に丁度いいだろ？」
そういって大きな手が、顔を覆う。最期に見えた極彩色の悪魔の目は、果たして死に際の幻なのか。
「…あーあ、もうちょっとやりたかったのに。ひかる、なんで止めたの〜。」
「…ふっか、キレてメーター振り切れると暴走するじゃん。笑いながら暴れ回るの、見ててすごい怖いから。」
「う〜、反論できない…照もキレてたくせに。」
そんな会話をしながら待っていた6つの影に合流する。まるで何も無かったように凪いだ水面は、ただ月の光を反射してきらりと光っていた。
…『白い悪魔』の白銀には手を出すな。
怒れる悪魔が、復讐をしに来るから。
Fin.
さっくんとふっか、すごい怖い…w
もうちょっと戦闘シーン入れたかったんですけど、上手く出来なかったんです、、
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莉月(プロフ) - れんさん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 22時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 佐久間くんの身体能力の高さに相手がハマってしまって自分のものにしようと頑張るけどメンバーのガードが硬すぎて諦めてしまうお話をお願いします。いつも楽しく見させていただいてます。これからも応援してます!! (2020年3月24日 22時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - かなさん» 了解です！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - 玲雄さん» 了解です！私も読解力が無かったので…康二が危害を加えちゃう、ですね！了解です。 (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 康二の何かがきっかけで二人とも元に戻る的な、どこかに康二をいれていただけるとありがたいです。 (2020年3月24日 1時) (レス) id: 0c4c967d1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月11日 22時
