Rc,13 白銀の薔薇にひと匙の毒を ページ21
(有紀様リクエスト)
ラウールは黙々と剣を振るっていた。かっこいいから、という理由で最初選んだ片手剣は良く手に馴染み、思い通りに動いてくれる。生まれ持っての才能なのか、気配や動きを読む能力が高いラウールは、頭をフル回転させながら周りの敵を次々と床に沈めていた。
「ラウールー！手伝う！こっち全部終わったよ〜！」
「佐久間くん！ありがと！」
飛んできた佐久間が後ろにいた敵を蹴り飛ばす。だいぶ多かったはずの人数も残すはラウールの周りの数人だけに減っていて、また僕が最後か、と少し悔しくなった。
「っよし、最後…っと！佐久間くんありがとね、…別に来なくても僕一人で倒せたけど！」
「はぁぁ〜？ちょっと、誰さ！うちのラウールに変なこと教えたやつ！ラウールが素直じゃなくなってるんだけどーー！！」
「佐久間うるさっ。で、ターゲットどこ？俺ライフルに変えた方がいい？」
「いや、全員近接で行こ。多分時間かかんないし。おら、佐久間いくよ、」
「照、俺猫じゃないから襟首で持ち上げないで、首、首締まってる…！」
「…ここの部屋か。お邪魔しま〜す」
緊張感のない声で深澤がドアを開け中に全員が流れ込む。中に居たのは…白衣を着た、【少年】だった。
「は…？こ、子供？！」
「なんか、あれ、あれみたいっすね。あの…体は大人、頭脳は子供…？」
「めめ、逆。それただのアホやで。あるいはたくまくん。」
「佐久間だよ！誰だよたくまくんって！」
「ちょっとそこ、静かにして。ねえ君、お名前は？僕は阿部亮平って言います。」
阿部が少し距離をとったまま少年…高学年ぐらいだろうか。に話しかける。
「…僕？名前は…無いです。覚えてないから。」
「記憶喪失…？」
「要らないデータは消していいって、マスターに言われたから。僕はアンドロイド。マスターに命令されたことしかやらない。」
「え、アンドロイド…？機械なの？君。」
「その質問には答える必要性が無いです。…らうーる、って人居ますか。」
「え、僕だけど。何？」
「…ちょっとこっち来てください。僕の目の前に。」
「…うん、分かった。」
「…ラウール気をつけて。敵かもしれない。」
「らうーるさん…会いたかった、」
『僕のお兄ちゃん。』そう言って少年は立ち膝で目線を合わせていたラウールに抱きつく。ラウールを含め、全員に静かな衝撃が走る。
「え、ラウールの、弟…？」
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莉月(プロフ) - れんさん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 22時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 佐久間くんの身体能力の高さに相手がハマってしまって自分のものにしようと頑張るけどメンバーのガードが硬すぎて諦めてしまうお話をお願いします。いつも楽しく見させていただいてます。これからも応援してます!! (2020年3月24日 22時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - かなさん» 了解です！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - 玲雄さん» 了解です！私も読解力が無かったので…康二が危害を加えちゃう、ですね！了解です。 (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 康二の何かがきっかけで二人とも元に戻る的な、どこかに康二をいれていただけるとありがたいです。 (2020年3月24日 1時) (レス) id: 0c4c967d1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月11日 22時
