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「ねぇ、向井くん、今日の夜ちょっとムカつくやつ潰しに行くんだけど、一緒に来ない？」
数日後の昼、男から任された任務を終わらせ帰ってきた康二に、男から声が掛かる。
「…別にええけど。」
「あはは、何？怒ってんの？ごめんって。大丈夫、順調に君の能力コピーできてるから。もうすぐ完コピかな〜。向井くん、最近ちょっと能力使いづらいでしょ、ごめんね？」
康二は俯く。きっとすぐに助けに来てくれる、と心の中でずっと願っているものの、あれから数日、全く音沙汰もない。男になにかされたのだろうか、と心配になるが、｢みんななら大丈夫｣と言い聞かせて素直に男に従っていたのだ。
自分の知らないところで密かに男に能力を吸われているようで、確かに使いづらいし体が重い。早く楽になりたい、と思ってしまう自分に、だいぶやられとるな、と苦笑して、お守り代わりのネックレスを握りしめた。
きっとみんなにあいつが「康二は裏切り者だ」とでも言ったんやろな、もうこのネックレスのGPS切れとるんやろ、と浮かんでしまった悲しい考えに首を振って、フードを被り直した。
その日の夜、どこかの工場地帯の裏路地。
立っているのは男の仲間だけ、辺りは真っ赤に染まっていた。
「向井く〜ん、随分暴れてたけど、何かあったの？」
両手を真っ赤に染めた男がにやにやしながら近づいてくる。康二は俯いて低い声で何も、と呟いた。
「まぁいいや、でさ、そろそろそのネックレス、外して貰えない？」
「っは？何言うとるん…？」
「いや、だって君はもう僕のところに来たんだから、そろそろそんなの外して。もう意味ないじゃんそれ。」
「嫌や、意味無いんやったら着けとるくらいええやろ、別に。」
「あ、口答えするの？外せっつってんだろ。」
「嫌やって言うたの、聞こえへんかった？」
あ？と低い声を漏らした男は康二の腹に蹴りをいれ、壁に叩きつける。
「っが、ゲホゲホッ、っ」
「たかがこんな子供っぽいネックレスだけで意地張るの？ガキが。」
「っ触んな、これは俺の宝物なんやって…！」
「宝物？こんなおもちゃが？こうしちゃえば壊れるのに？！」
両手でネックレスのチェーンを持った男は、その鈍色の目を少し光らせて引っ張ると簡単に切れたチェーンを目の前に垂らす。そして冷たい目で銃口を突き付けた
「っあ、お前…！」
「もう興冷めちゃった、死んで？」
スローモーションで引き金に手がかかる。と、拳銃が男の手から『弾き飛ばされた』。
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莉月(プロフ) - れんさん» わかりました！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 22時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - 佐久間くんの身体能力の高さに相手がハマってしまって自分のものにしようと頑張るけどメンバーのガードが硬すぎて諦めてしまうお話をお願いします。いつも楽しく見させていただいてます。これからも応援してます!! (2020年3月24日 22時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - かなさん» 了解です！リクエストありがとうございます！ (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - 玲雄さん» 了解です！私も読解力が無かったので…康二が危害を加えちゃう、ですね！了解です。 (2020年3月24日 7時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 康二の何かがきっかけで二人とも元に戻る的な、どこかに康二をいれていただけるとありがたいです。 (2020年3月24日 1時) (レス) id: 0c4c967d1a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月11日 22時
