【名探偵コナン】ジンに成り代わったってどういうことだよ？！

第四十三話 ページ47

犯人が戻ってくる前に懐から手錠を取り出して
　指でクルクルと回して遊んどく


　流石に一応、警察官なもんでね
　手錠はたとえ休みの日でも常備しているよ


　・・・え？普通はしない？
　ま、まあ・・・それは置いといて



　死神と行動するとなれば
　何かしら事件と遭遇するもんだと分かっていたから


　一応念の為に持ってきていたが正解だったようだ



　まさか、原作に巻き込まれるとは思わなかったが



　手錠に夢中になっているように見せつつ
　横目で犯人が通るのを待つ



　すると、ジョディ捜査官が足を組み直してーーー
　犯人が転けた



　「うわっ、」


　その時がチャンスだったので、手錠を犯人に向けて放つ

　ガシャンっ、


　ジンで鍛えられたコントロール能力はバッチリなようで
　見事犯人の手首と、バスの椅子の棒に繋がった



　次いでに、手錠をキャッチしようと見せかけつつ


　犯人の右手を踏んで銃を離させ、
　ワザと転けて犯人の上に覆いかぶさり銃をゲットし

　サッと懐へと入れた



　シーン、とバス内が静かになった



　「おい！退けやクソ野郎！！」

　「わー、スンマセン！！」



　取り敢えずワタワタと見せかけつつ

　脇腹を踏んで
　首の部分を手で踏んで
　起き上がる

　俺の私用携帯、取りやがった恨みは忘れていない


　「ーーーあ？」

　犯人も起き上がろうとして、左手首に付いてあるものを見た


　「何だこれ？！クソ、取れねえ！！そこのお前、取れ！！」


　「わわッ、本当にスミマセン！！それ、玩具の手錠です！
　普通なら簡単に取れるんですけど、壊れたみたいです！

　ホント、スンマセン！」


　本物の手錠なので普通に取れないけれど

　カチャカチャと頑張って
　「無理です」と言うと「テメエ、殺す・・・！」と男は右手を此方に向けた


　「あ・・・？！」


　そして銃が無いことに気がついた


　「何処行った？！」

　「え、どうしたんですか？探しものですか？一緒に探しますよ？」


　「テメエは大人しくしとけ！！」


　怒鳴られてしまったので、取り敢えず「はーい」と返事をして


　椅子に座って男二人で手錠を取ろうとしている姿を
　内心ニヤニヤと見ていたら

　赤井さんと目が合った


　その目は、俺の懐へ向けられる


　どうやら銃を入れたのを見られていたらしい



　取り敢えず、ニッ、と笑えば
　赤井さんは此方を睨んだ



　・・・え、怖っ

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