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「…佐久間くん、君は非常に優秀な能力者だ。これからは我が軍のためだけに能力を使ってくれ。良いか？」
「…Yes,sir.」
そう言って無表情の佐久間は【水色の】目を光らせて頭を垂れる。その姿に満足気に笑った紳士は、体育館のステージの上の椅子に腰かけ、頭の中で次のターゲットをどこにするか思案し始めようとした。
その瞬間、爆発音がした。しかも特大の。集まっていた数百人の屈強な男たちは入口の方に目を向ける。
「っ何があった！」
「ボ、ボス！体育館の扉が壊されました！」
慌てたように告げる部下を押しのけ、立ち上る土煙の向こうへ目をこらす。その向こうには、【何もいなかった】。
「…こんばんは。腐れ外道の軍人さんたち。」
「…さっきはどうもお世話になりました。」
「うちの戦闘員返してもらいに来ました。」
「言っとくけど手加減はせぇへんよ。」
「謝んなら今のうちだぞ。」
「…まぁ謝られても、許しはしないけど。」
「…狙ったのが僕らだったのが間違いだったね」
「交渉決裂だ。うちのメンバーは返してもらう。」
月が隠れ、暗くなった体育館に響く声に、男たちはざわめき始める。…数秒後、月が出ると、体育館のあちこちで、色とりどりの宝石が光った。
響く銃声に、ヘッドショットされ倒れていく男たち。蒼色は、人のこめかみを次々と撃ち抜いていく。
紅色の炎が立ち上ると、その後ろで夕日色が男たちの頸動脈を掻き切る。
翠色と黒色の茎や影は、獲物を宙に浮かせては床に叩きつける。
白銀が光り、飛ばされた先で電気ショックと毒ガスを食らった軍人達は揃って床に崩れた。
「っ何なんだ、あいつら…おい佐久間！行ってこい！」
頷いた佐久間はステージから飛び降りて照に短剣を突き出す。が、「未来予知」でいとも簡単に避けられ、黄色の瞳に覗き込まれた。
「おい佐久間、いつまでそっちにいるつもりだよ。いい加減帰ってこないと、舘様の飯食えねぇぞ。」
その言葉にも佐久間は反応しない。ただ空虚な目で照を見つめるだけだった。
「っはは！無駄だよ。そいつはもはや操り人形！話し掛けたぐらいでと、」
紳士の言葉が止まり、頭に空いた穴から血が垂れる。銃口を下げ、見下ろしている蒼色は冷たく光っていた。
「…能力者殺せば解けるでしょ。どう？照。」
翔太がキャットウォークから見下ろすと、親指を立てた照の背中にはぐったりとした佐久間が乗っている。翔太は、はぁ…と溜息をつき、ライフルをしまい始めた。
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莉月(プロフ) - れんさん» ありがとうございます。2つ目のリクエスト了解しました！ (2020年3月12日 12時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - ありがとうございます！よろしければいつもテンションが高いさっくんを見てメンバーがほっこりしてた時に考えてみたら戦う時も同じテンションなので少し恐怖を感じてしまうみんなを見てみたいです。リクエストが多くてすいません。これからも無理せず頑張って下さい (2020年3月12日 11時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - Mikanさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikan(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 320e7590ff (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - れんさん» 了解しました！今のリクエスト書き終わったらかかせていただきますね！ (2020年3月11日 11時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月5日 0時
