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「…何があったの、この3人…」
病室の3つ並んだベットで静かに眠る2人と、酸素マスクをつけた深澤を見てラウールが呟く。
あの後、深澤から来た無線の向こうで呻き声を聞き、向かった場所で、倒れ込んで眠る2人と、苦しげにぎゅっと目を瞑って首を押えて倒れている深澤を見つけたのだった。
「…2人は多分睡眠ガス。ふっかは、ガスが効かないから、なんか能力使われたのかも。佐久間もいなかったし…なんかあったのは確実だね。」
そう照が言うと、ピクリ、と深澤の瞼が震え、いつも通りの黒目がちな目が覗いた。
「っふっか、わかる？！ここ病院だよ！良かった…起きた…｣
翔太が駆け寄って覗き込むと、眉をしかめた深澤は酸素マスクを取ろうとする。が、宮舘の手に停められた。
「外しちゃだめ。ふっか、酸欠で死にかけてたらしいから。」
その言葉に不満げに頷いた深澤は、急に目を見開くと、周りを見渡し始める。見渡したあと、掠れた声で翔太に聞いた。
「ね、佐久間は？！佐久間帰ってきた？！」
「佐久間？いなかったよ。ねぇ、何があったの？」
佐久間がいない、と聞いて愕然とした様子の深澤は、震えた小さな声で事情を説明し始めた。
「……で、2人眠らされて。俺も相手の能力にかかって倒れて。最後に佐久間と男が出てったのが見えた。」
「…空気の能力と、サブが命令、ねぇ…つまり今佐久間は操られてるわけだ。」
「そーいうことだと思う。…あ、そうだ。あべちゃんさ、こういうマークの組織ってある？」
そう言って深澤が書き出したのは逆さ三日月に矢が刺さったマーク。それを見て、阿部はハッとした様な顔で何かを調べ始める。
「っそのマーク、最近できたばっかの組織のマークに似てる！確か軍人上がりのやつを集めて、軍隊を作ろうとしてるって…っあった！」
阿部がタブレットに表示したマークは確かに深澤が書いたマークに似ている。その組織は、山奥の廃校を根城に規模を大きくしているらしかった。
「…まさか、佐久間の能力利用しようとしてるんじゃ…！」
呟いた深澤の言葉に、阿部と宮舘、翔太、ラウールは部屋を飛び出す。
最後尾の照がチラと後ろを見ると、3人がゆらり、と立ち上がるところだった。
「…俺も行きます。俺らの責任でもあるし。」
「あいつぜってぇぶん殴る…！！」
「…照、俺らまだ戦えるから。行かせて。」
「…絶対戦闘中1人になるな。誰かの近くにいて。いい？」
照の言葉に頷くと、3人は病室の床を蹴って走り出した。
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莉月(プロフ) - れんさん» ありがとうございます。2つ目のリクエスト了解しました！ (2020年3月12日 12時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - ありがとうございます！よろしければいつもテンションが高いさっくんを見てメンバーがほっこりしてた時に考えてみたら戦う時も同じテンションなので少し恐怖を感じてしまうみんなを見てみたいです。リクエストが多くてすいません。これからも無理せず頑張って下さい (2020年3月12日 11時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - Mikanさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikan(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 320e7590ff (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - れんさん» 了解しました！今のリクエスト書き終わったらかかせていただきますね！ (2020年3月11日 11時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月5日 0時
