Rc,05 桃色マリオネット ページ43
(ゆりあ様リクエスト)
「最近なんかさ、誰かに付けられてる気がするんだよね〜。でも殺気は一切無いの。気持ち悪くてしょーがない。」
昼ごはんの後、机に突っ伏してうんうん唸り始めた佐久間に、照がどうかしたの、と問えば佐久間は顔を少し上げて、そう呟く。食器を洗っていた翔太は佐久間の方をばっ、と振り返ってそこそこ大きい声で言った。
「それ完全にストーカーじゃん！！」
「っうっわ、びっくりしたっ！！」
その声に驚いて、ソファーに座っていた目黒が3センチほど飛び上がる。ついでに手から落ちた雑誌の角が足の指を直撃し、｢痛っだぁぁぁ！」と断末魔をあげて目黒はあえなくソファーに倒れこんだ。
「あ、目黒ごめん。で…佐久間、それマジでヤバいやつじゃない？大丈夫かよ…」
「翔太の言う通り。ふつーにストーカーって犯罪だし、なんかの狙いがあるのかもね。」
スマホをいじっていた深澤も顔をあげ、心配そうに佐久間を見る。佐久間は横を向くと、うーん、と考えてから言った。
「なんか犯罪者風でも無かったんだよね〜。殺気無かったし、ただ見てるだけみたいだし。ま、いざ襲ってきても俺強いから大丈夫！」
にしし、と笑う佐久間はもういつも通りで、まぁ佐久間なら大丈夫か、とみんなは作業に戻るのだった。(目黒はまだ足を押さえて寝転がっていた)
その日の夜。ある組織から物を取り返して欲しい、という依頼に出かけた佐久間、深澤、康二、目黒はいつもの如く襲ってきた敵を返り討ちにして、物を探そうと部屋を色々覗き込んでいた。ラスト一部屋になり、全員で部屋に飛び込むと、そこには。
アンティークな机に腰かけ、にこりと笑う紳士がいた。咄嗟に臨戦態勢を取り、目の色を変えた4人に笑いかけると、穏やかな声で話し出す。
「ようこそいらっしゃいました。『白い悪魔』の皆様。…そんな殺気立たないで頂きたい。私はただ、取引をしたいだけですから。」
そう言うと、紳士の目の色が水色に変わる。
「…っこいつ、能力者や！」
康二がボソリと呟く。
「…取引って、何と何を？」
目黒が問うと、紳士は静かに《佐久間を》指さしてこう言った。
「…そちらの貴方と、あなた達の探し物を《交換》しませんか？」
その眼は、もう笑っていなかった。
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莉月(プロフ) - れんさん» ありがとうございます。2つ目のリクエスト了解しました！ (2020年3月12日 12時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - ありがとうございます！よろしければいつもテンションが高いさっくんを見てメンバーがほっこりしてた時に考えてみたら戦う時も同じテンションなので少し恐怖を感じてしまうみんなを見てみたいです。リクエストが多くてすいません。これからも無理せず頑張って下さい (2020年3月12日 11時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - Mikanさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikan(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 320e7590ff (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - れんさん» 了解しました！今のリクエスト書き終わったらかかせていただきますね！ (2020年3月11日 11時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月5日 0時
