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「っ大丈夫?!涼太!」
倒れ込み、血の海を増やしていく男には目もくれず翔太は宮舘に駆け寄って鎖を外し、倒れそうになった宮舘を支えながら一緒に座り込んだ。
「…ごめんね翔太。走ってきてくれたんでしょ。汗すごいよ。」
でもありがとね。そう言って笑う宮舘の目に付いた血をワタワタしながら拭き取っていた翔太は、少し止まって俯く。どこか怪我でもしたのか、と覗き込むと、まだ蒼いその目の縁には涙が溜まっていた。
「…翔太?どっか怪我したの?」
「っばか!心配かけんな!あと俺より先に居なくなんな!マジで心配したんだぞ!写真涼太目瞑ってるし血塗れだったし…!もー!!涼太のばか!」
「ふふっ、ごめんって。助けに来てくれてありがと。」
そう言って頭をぽんぽん、と撫でると、翔太は顔を背けて立ち上がる。
「…立てんの?涼太。みんなが向こうで雑魚倒してくれてるから、先車行くよ。」
「んーまぁ立てないことは無い…かな。よいしょっ…っいたた…、ほら。でも歩くのちょっときついかも。肩貸して。」
「…あんま無理すんな。はい、掴まって。」
肩を組んで部屋を出ると、既にあらかた片付いていたようで、1番近くで男に蹴りを食らわせていた佐久間に声をかける。
「佐久間、舘さん救出した。帰ろ。」
「大丈夫ですか国王!って結構重傷!早く車に!」
珍しく焦った顔の佐久間がもう片方の肩を支え、車に戻る。その後帰ってきた阿部に傷の応急処置をしてもらい、Snowmanを乗せた車はアジトへ向けて急いだ。
「…にしても今回のしょっぴのキレ方怖かったっす。なんか、いつものかわいいしょっぴじゃない感じで。」
「それは思った!なんか、ガチギレやったよね、ぶっ殺すって言ってたし。」
「しょっぴってキレたらあんななんだ〜って思った。僕絶対これからはしょっぴ怒らせないようにする。」
「…ラウール、俺普段からあんなキレ方はしないから誤解しないで。」
「そーだよね〜。しょっぴがあんな感じでキレるの、舘さん絡みだけだもんね〜」
「ふっかは殺されたくなかったら今すぐ黙れ」
「それはいいけど、今日夜ご飯誰作る?」
「…あ。」
「すーっ…すぅーっ…zzz」
Fin.
終わり方シャキッとしないな〜。ゆり組、なんか書いててすごい楽しかったです。(笑)
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莉月(プロフ) - れんさん» ありがとうございます。2つ目のリクエスト了解しました! (2020年3月12日 12時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - ありがとうございます!よろしければいつもテンションが高いさっくんを見てメンバーがほっこりしてた時に考えてみたら戦う時も同じテンションなので少し恐怖を感じてしまうみんなを見てみたいです。リクエストが多くてすいません。これからも無理せず頑張って下さい (2020年3月12日 11時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - Mikanさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました!これからもよろしくお願いします! (2020年3月11日 20時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikan(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございます!!とても嬉しいです!これからも楽しみにしています! (2020年3月11日 20時) (レス) id: 320e7590ff (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - れんさん» 了解しました!今のリクエスト書き終わったらかかせていただきますね! (2020年3月11日 11時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉月 | 作成日時:2020年3月5日 0時