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持ち前のジャンプ力で高く跳躍した佐久間は、女の頭を狙って蹴りを繰り出す。
それを軽く避けた女は、着地した佐久間に向かってナイフを突き出した。間一髪、後ろに跳んでそれを避けた佐久間は
「おぉー！！久々に楽しめそうな人来た！じゃあ俺も本気出しちゃおっかな〜」
と楽しそうに笑った。そして低い姿勢になると、「…瞬発力強化。」と小さく呟いて口角を上げる。ピンク色がいっそう光った次の瞬間、佐久間はそこから消え、代わりに女の腹に強い衝撃が走った。思わずぐっ、と声を漏らした女に、佐久間がこう告げる。
「俺、女の子にも手加減しない主義なんだよね〜。喧嘩は思いっきり楽しまなきゃ。」
殺意を込めた刃を突き刺そうと振り下ろした手の先にもう佐久間はいない。後ろで小さくバイバイ、と聞こえたのは果たして幻聴だったのか。
首の後ろに強い衝撃を受けて、女はアスファルトに崩れ落ちる。その後ろで佐久間は、「やっぱどのアトラクションより、ケンカが楽しいよね〜」と嬉しそうに笑っていた。
一方、目黒。飛び出した勢いそのままに男に蹴りを食らわせ、更に回転してもう1発。男が撃とうとした銃口を能力で逸らし、空いた腹にパンチを叩き込む。
仰け反った男は、キッとこちらを睨んで立ち直りざまに2発打ってくる。目黒は避けるが少し掠めたのか頬に赤い線が走った。頬にできた傷を触り、手に着いた赤色を見て目黒はあーあ、と呟く。
「…ほっぺた切れちゃったじゃん。またラウールに怒られるなこれ。」
でも、ハンデあったほうが断然燃える。と目黒は端正な顔を楽しそうにニヤリと歪めた。隙だ、と思った敵が飛びかかってくる。
「…shadow hall。」
漆黒が手を伸ばしたのが見えたとたん、男の足元の地面の感覚が消える。声にならない悲鳴をあげながら、男は果てのない穴を落下していった。
「さよなら。まぁもう二度と会わないんだけど。」
周りを囲む紅い炎に、長身の男は歯ぎしりをしていた。製薬会社の社長を殺すだけの簡単な依頼だったはずだ。なのになんでこんな事に…
「そろそろ話す気になった？」
平然とした顔の宮舘が問うが、答えはかえってこない。代わりに飛んできた蹴りを軽々と避けると、少し跳んで男の首に回し蹴り。しゃがみこんだ男を見下ろすと、ふっ、と微笑む。
「じゃあそろそろエンディングにしよう。」
顔を上げた男が見たのは、燃えるような紅蓮の瞳。
「Fire cyclone！」
炎の渦に呑まれた男は、断末魔の悲鳴をあげた。
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莉月(プロフ) - れんさん» ありがとうございます。2つ目のリクエスト了解しました！ (2020年3月12日 12時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - ありがとうございます！よろしければいつもテンションが高いさっくんを見てメンバーがほっこりしてた時に考えてみたら戦う時も同じテンションなので少し恐怖を感じてしまうみんなを見てみたいです。リクエストが多くてすいません。これからも無理せず頑張って下さい (2020年3月12日 11時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - Mikanさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikan(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 320e7590ff (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - れんさん» 了解しました！今のリクエスト書き終わったらかかせていただきますね！ (2020年3月11日 11時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月5日 0時
