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「…どういうこと？これ。」
「まぁ普通に考えたら、借金したはいいけど返せなくなって、自分たちはいつ借金取りに殺されるか分かんないから、息子に最後の財産を預けて息子だけでも助けようとした、ってのが妥当だろーな。｣
「じゃあなんであいつら…」
「どっかからダイヤの情報が漏れて、息子ごと攫いに来たってとこじゃない？このダイヤ、見たとこ本物だし、こんだけでかかったら相当な金になる。」
そう言うと、渡辺は耳につけていたイヤモニ型の無線を数回コツコツとたたいて起動させる。
「こちら渡辺。…緊急事態かな。なんかこの子狙われてるみたい。うん、おっきいダイヤ持ってる。多分両親の借金の代償。後で阿部が視える様にふっかに繋いでもらうから、情報ちょうだい。…はーい。」
「…あべちゃんなんて言ってた？」
「とりあえず安全なとこまでその子にがして。刺客の方は、出来れば生け捕り、最悪殺っても良いってさ。その前にあべちゃんに顔確認させて欲しいらしいから、ふっかよろしく。」
「はいよ〜。じゃあ、ラウールはその子抱えて家のどっかに隠れてて。俺と翔太で片付けて迎えに行くね。」
そういった深澤の眼は既に紫色に変わっている。隣の渡辺も透き通る深い蒼でじっと敵の方を見つめていた。完全に臨戦態勢の二人を見て、ラウールも唇をキュッと結んで頷く。
「行くよ…One,two,three！！」
その合図で同時に駆け出した3人。驚いた敵がラウールを追おうとするも、目の前には2人が立ち塞がっていた。
「あべちゃんどお？視える？」
そう言って顔を上げた深澤の片目は翠色に染まっていた。
『うん、見えた。そいつら例の中国系の暴力集団の幹部だね。殺っていいよ。』
イヤモニから淀みなく聞こえる声に、2人はニヤリと笑う。
「了解。ふっか、そっち何秒で終わる？｣
「俺を誰だと思ってんのさ。５秒で十分。」
「じゃあ5秒ね。よーい…ドン」
同時に走り出した2人は、左右にわかれ飛び上がる。深澤は短刀、渡辺は水の能力。それぞれの武器を手にして。
「じゃあね」
「Water cyclone！」
2人が着地した時には、後ろで頸動脈を切り裂かれた死体と、水柱に打ち上げられた体が地面にぐしゃり、と叩きつけられる音がした。
「さて、ラウールの方行きますか〜。」
「向こうもそろそろ片付いてそうだけどね。」
建物の中を透視した渡辺が呟く。ありゃ、と発して深澤は建物を見上げる。
「…子供の成長は早いなぁ…｣
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莉月(プロフ) - れんさん» ありがとうございます。2つ目のリクエスト了解しました！ (2020年3月12日 12時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - ありがとうございます！よろしければいつもテンションが高いさっくんを見てメンバーがほっこりしてた時に考えてみたら戦う時も同じテンションなので少し恐怖を感じてしまうみんなを見てみたいです。リクエストが多くてすいません。これからも無理せず頑張って下さい (2020年3月12日 11時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - Mikanさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikan(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 320e7590ff (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - れんさん» 了解しました！今のリクエスト書き終わったらかかせていただきますね！ (2020年3月11日 11時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月5日 0時
