第2幕:1章＊『人』の裏は、『人』には見抜けない。 ページ13
闇業界では『悪魔』と名高いSnowmanだが、表の仕事は…そう、「何でも屋」である。
殺伐とした闇の仕事が終わると、途端に街の『ヒーロー』となる彼らには、様々な依頼が飛び込んでくる。
引っ越しの手伝い、売店の売り子、工事現場の手伝い、、etc。
今日も今日とて、依頼人に呼び出されたカフェで、宮舘と阿部はロイヤルミルクティーとコーヒーを飲みながら、依頼人の話を聞いていた。
「…なるほど、ご両親がいない間、お子さんを見てて欲しい、って事ですね？」
「っは、はい…。どうか、どうか息子をお願いします！」
妙に落ち着かないその婦人は、周りをキョロキョロと忙しなく見ていた目を2人に戻し、ヨレヨレの黄色のタートルネックセーターをぎゅっと握りながら深々と頭を下げた。
宮舘と阿部は顔を一瞬見合せて、軽く頷くと、宮舘の目がゆっくりと紅く色づく。
それを横目に、阿部は落ち着かせるような優しい口調で話し始めた。
「お母さん、ご依頼承りました。」
「っほんとですか？！」
「はい、ただ一つだけ。」
「な、なんでしょうか…？」
「もう一度詳しく、ご依頼の理由をお聞かせ頂けませんか？」
真っ直ぐに見つめる2人の目が、婦人へ問いかける。
「っえ…だ、だから、私が日中仕事で家を空けるので、家にいる息子を守ってほしいんです、けど…」
タートルネックの首元をいじりながら、婦人が答えた内容に、もう一度2人は顔を見合せた。
阿部の問うような視線に、宮舘は目を伏せて小さく首を振った。
「…分かりました。では後ほど、こちらのアドレスに日時、場所などを書いて送ってください。大丈夫、息子さんはお守りしますよ。」
にこり、と微笑んだ阿部の顔にほっとしたのか、ありがとうございます！と何度も言いながら、婦人はカフェを出ていった。
「さてと…どう思う？あのご婦人。」
「『視てた』限りでは、息子を守ってほしい、っていうのは嘘じゃなさそう。ただ、なにかしら裏はありそうかな。悪意は感じなかったけどね。」
そう言って宮舘はロイヤルミルクティーを口に運ぶ。はぁ…とため息をついた阿部は、まぁでも、と続ける。
「裏は確実にあるだろうね。あの人誰かしらに日常的に殴られてるっぽかったし。」
「…まぁ誰が行くにしろ、無線は付けさせた方が良さそうだね。」
「OK。じゃあ早速帰って、みんなに話してみるか〜。」
そう言って立ち上がったふたりは、代金をテーブルに置き、静かに店を出たのだった。
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莉月(プロフ) - れんさん» ありがとうございます。2つ目のリクエスト了解しました！ (2020年3月12日 12時) (
レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
れん - ありがとうございます！よろしければいつもテンションが高いさっくんを見てメンバーがほっこりしてた時に考えてみたら戦う時も同じテンションなので少し恐怖を感じてしまうみんなを見てみたいです。リクエストが多くてすいません。これからも無理せず頑張って下さい (2020年3月12日 11時) (レス) id: 0e32f06a12 (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - Mikanさん» こちらこそ、リクエストありがとうございました！これからもよろしくお願いします！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
Mikan(プロフ) - リクエスト書いてくださってありがとうございます！！とても嬉しいです！これからも楽しみにしています！ (2020年3月11日 20時) (レス) id: 320e7590ff (このIDを非表示/違反報告)
莉月(プロフ) - れんさん» 了解しました！今のリクエスト書き終わったらかかせていただきますね！ (2020年3月11日 11時) (レス) id: 3ee94531f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉月 | 作成日時：2020年3月5日 0時
