あなたの好きな人は私の親友[BTS]

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JM「…俺と、付き合ってください…」



RN「……！」




壁を挟んで目の前に2人がいる。





…早く、


早く逃げなきゃ。


このままここに居続けてたら、きっと今まで以上に苦しい思いをするかもしれない。


だから早く、




RN「…ジミン…」




なにしてんのっ…早く、

足動いてっ…



RN「…ぜひ、…お付き合いさせてください。」





…っ





JM「ほ、ほんとに！？」



RN「うん。…よろしくね…//」




JM「やった…大好きだよレナ」






最後にその言葉を聞いて私は走り出した。







終わってしまった。



全部、なにもかも





今日で終わってしまった。




外はすごい雨だった。

だけど傘もささずにひたすら走った。



濡れることなんてもうどうでもいい。



今の私には


苦しみ、焦り、悲しみしかなくて


おかしくなりそうだった。




そんなとき誰かに腕を掴まれた。


その人は私の上に傘をさしだしてくれた。





TH「…A、ちゃん？…どうしたの、…何があったの、…？」



「…」




テヒョンだった。



…テヒョン、




「…テヒョンっ、…」




これまでの努力、無駄になっちゃった。




TH「…何があったんだよっ、」




テヒョンは誰よりも気遣ってくれて、優しくしてくれて


私のためにたくさんのことをしてくれたのに




全部無駄になっちゃった。




TH「答えてっ！」



「…………っちゃった………」



TH「…え？」



「ジミンと…レナ。…付き合うことになっちゃった…」



TH「…っ、！」




ごめんね、テヒョン。


あの2人、もう付き合っちゃったんだよ。



…そう、付き合った




「…っ、」





我慢してた涙が一気に溢れてくる。





TH「…付き合ったって…っ…。あいつ…っ、」




傘を持つテヒョンの手は震えていた。



きっとこれは




TH「…なんだよそれっ！ふざけんな…っ、」




"怒り"だ。




私が今まで努力した分、テヒョンも私のために努力してくれた。


だけど、今日でおしまいだね



私は終わる瞬間を目の前で見てしまった。



きっと、そういう運命だったんだ。





「…ごめんっ……テヒョン、」



TH「…なんでAちゃんが謝るんだよ…っ、」




そう言って雨でビショビショに濡れてる私を抱きしめてくれた。



そのせいで、また涙が溢れてくる。




雨もさらにひどくなっていた。


私の苦しみを表すように。





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