日常33 ページ33
現在地、部室ニテ____。
芥川君ト、勉強中。
『あのー芥川君、ここの公式はどうやるんでしたっけ』
「何故そのような初歩的な問題すら解けんのだ」
『いかんせん授業中居眠りしていたものでして』
「この居眠り魔め」
『言ってなさいな。その代わり教えてよね』
「もう貴様は期末テスト前夜に一夜漬けでもしていろ」
『私知ってるよ。
そういう一夜漬けなんてものをしても次の日には覚えたの大半忘れちゃうんだよ』
「ふん、お前の周りにはまさか本当にそんな阿呆のするような真似をする奴がいるのか」
『いや、私の中二の時の体験談』
「体験者は貴様かこの阿呆が」
そう、うちの高校は三日後に期末テストがある。
勿論私はテストの期日を忘れていた為、ノー勉。
(…………)
流石に自分でもこれはマズイと悟り、芥川君に助けを仰いで今この状況に至る。
『へぇ、じゃあこの式はこう解いて…あゝ成る程、なんとなく掴めてきた』
「何故貴様はこうも呑み込みだけは早いのだ」
『ねぇ、その言い方だとまるで私はそれ以外何一つ長所が無いっていう風に聞こえるんですけど』
「…？違うのか？」
『…芥川君の目に私がどう映っているのかよぉく分かったよ』
私はふてくされたように頬杖をついた。
『言っとくけど、別に私言う程馬鹿じゃあないよ？』
「ふん、そうか。…ところでだ、A」
『ん、何？』
私は芥川君に目を向けると彼は相変わらずの表情で口を開いた。
「常々思っていたのだが、その勉強嫌いでどうやって高校に進学出来たのだ？」
______________________
「よォ、邪魔するぜ…って、何してんだ手前ら」
『むがぁぁぁ〜〜！！』
「中也先輩、すいませんが助けてもらっても宜しいでしょうか」
「良いけどよ…なんでお前…Aに掴み掛かられてんだ？いつもはあんなに温厚な奴なのに」
「話すと長くなるのですが…いえ、特に長くもありませんでした。只、僕が揶揄ったらAが憤慨しました」
「手前はコイツに何言ったんだよ…ったく」
それから私は、中也先輩に必死に宥められたらしい。
思考がちゃんと纏まるようになった時には既に芥川君の姿は無かった。
追記、この事を敦君に話したら凄い愛想笑いをされたのは何故だろうか。
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ユーリ(プロフ) - 雑草で悪かったな！さん» 初コメ有難うございます！ええ、裏話をしてしまいますと芥川君はよく依頼として梶井先生の実験（爆発）の後片付けをしています笑。更新頑張らせて頂きます！ (2019年5月2日 8時) (
レス) id: 3df6ae9d19 (このIDを非表示/違反報告)
雑草で悪かったな！ - 一言で表すなら「しゅき」面白いです！梶井先生の所為？お陰？で爆発ならしていらっしゃる...。あれ？口説いてるのって..まさか、さて。面白いです！最新頑張ってください！ (2019年5月2日 0時) (レス) id: 12fda47f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユーリ | 作者ホームページ：設定しないでください
作成日時：2018年9月17日 15時
