日常30 ページ30
『_______戻って…来たの…?』
眼を開き、辺りを見渡すと今朝の様な青く澄んだ空はもう無く、夜空が広がっていた。
「ゲホッゲホッ…嗚呼、その様だな」
隣からした声の方に向くと、そこに芥川君が居た。
『そうだね、良かったー…って何故芥川君は立原君のシャツの襟掴んでるの?逃亡防止?』
「嗚呼、そうだ」
芥川君はそう言うと立原君の腹元を蹴った。
……蹴った?
(なんか、鈍い音がしたけど…)
「ぐうぇ」
『あ、起きた』
「おい、立原、貴様の昨日からの行動を一部始終話せ」
「起こされて早々!?」
「早くしろ」
あ、ちょっとキレてる時の云い方だこれ。
「……俺は」
_______彼から聞いた一部始終の行動は、何というか…なんともくだらないものだった
『は!?テストの点数が悪かったから答案用紙を森に隠そうとして偶々入った洞窟で色々してたらあっちの世界に飛んだ!?』
「…立原、貴様がそこまで愚鈍だったとは」
「しょ、しょうがねぇだろ!
国木田の抜き打ちテストなんて解ける奴の方がおかしいじゃねぇか!」
『…いや、そんなの』
「普段から復習しておけば良いだけの話だろう」
「じゃ、じゃあ、お前らは何点だったんだよ?」
『「満点」』
「…すんませんでした!」
立原君は、それは見事な土下座をした。
「まぁ、これで依頼は片付いたな」
『うんうん、これでウチの部活は一ヶ月休止に…』
『休止にならない!?』
現在地、生徒会室ニテ_____。
太宰先輩ト対談中。
「すまないねぇ。
いやね、国木田教師に聞いたらその年に出来た部活は絶対に一年間停止をせずに行うことが絶対なんだって」
『そんなの聞いてないですよ!!』
「まぁまぁ、そんなに怒らないで?
休止の代わりに部費は増やしといたからさ」
『ウチの部活だとどんだけ部費増やしても依頼(買い出し)で殆ど使っちゃうんですがねぇ?』
「あ、後ね、君たちの部室にいい物付けといたから」
『は?いい物?
何ですかそれ、絶対に嘘ですよそんなの』
「いやいや、君は絶対喜ぶって」
『そんなわけ…』
『エアコンサイコー!!』
現在地、部室ニテ____。
『はあ〜涼し〜』
「まさか、こんな物が頂けるとはな。
流石太宰さんだ」
そうして私達がぐだっていると、突然部室の扉が開いた。
「よォ、じゃまするぜ」
63人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユーリ(プロフ) - 雑草で悪かったな!さん» 初コメ有難うございます!ええ、裏話をしてしまいますと芥川君はよく依頼として梶井先生の実験(爆発)の後片付けをしています笑。更新頑張らせて頂きます! (2019年5月2日 8時) (レス) id: 3df6ae9d19 (このIDを非表示/違反報告)
雑草で悪かったな! - 一言で表すなら「しゅき」面白いです!梶井先生の所為?お陰?で爆発ならしていらっしゃる...。あれ?口説いてるのって..まさか、さて。面白いです!最新頑張ってください! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 12fda47f79 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユーリ | 作者ホームページ:設定しないでください
作成日時:2018年9月17日 15時