日常3 ページ3
ピピピッピピピッ カチッ
現時刻六時十五分___。
(しまった…目覚ましの時間早めにセットしてしまっていた…)
『………まぁいいか』
学校に行く準備して家を出た。
_______________________
同時刻___。
「ふぁあ〜あ、今日部活無いのに早起きしちまった…しょうがねェ、行くか」
此方にも学校に足を運ぼうとする者が一人。
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私は下駄箱で靴を履き替え中、ちょっとした興味で太宰先輩の下駄箱へ視線をずらす。
『……うわぁ』
流石学校のモテ王子なだけあってラブレターやら、なんやらで溢れかえっていた。
『あの人なんで彼女作らないんだろう?』
そんな些細な疑問を浮かべ乍ら教室に向かった。
当然ながらこの時刻は未だ誰も居ない教室。
一番後ろの窓側の席に鞄を掛けて机に突っ伏す。
イヤホンを耳に付け音楽を聴きながらHRの時間まで寝ようとした時、
「お、宮崎もう来てたのか」
シンとした教室に入ってきたのは担任の織田作先生だった。
(尚、呼び方に至っては太宰先輩がそう呼んでいたからである)
『おはようございます織田作先生そしておやすみない』
そう強制的に話を打ち切ろうとする。
「宮崎、お前暇ならこのノートを第二理科室まで持っていってくれないか?」
『先生、私は見た目道理筋力ゼロなのでノートを運ぶなんて…しかも第二理科室って別館じゃないですか…』
「とにかく頼んだぞ」
『え、ちょ______』
織田作先生は教室から出て行ってしまった。
『ええ………』
目の前にあるノートの束を暫く睨み、仕方なく理科室まで運ぶことにした。
別館に行く為下駄箱の前を通った時、
『………あ』
「あ?…Aじゃねえか。珍しいなお前がこんな時間に来てるとは」
そこに居たのは中也先輩だった。
「その持ってるもんからして、教師の使い中か?
ご苦労なこった」
『はい、そうなんですよ……。
あっそうだ、先輩暇なら手伝ってくれませんか?』
重さのせいで今にも落としそうになっているノートの束を一目して、
「おう、いいぜ。何処までだ?」
『感謝痛み入ります。
第二理科室へ持っていってくれとの事なんですが』
「そうか…っておい、お前一人で持って行けたのか?」
『多分無理でしたね』
そう言いながらノートの半分を持ってもらえることになった。
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ユーリ(プロフ) - 雑草で悪かったな!さん» 初コメ有難うございます!ええ、裏話をしてしまいますと芥川君はよく依頼として梶井先生の実験(爆発)の後片付けをしています笑。更新頑張らせて頂きます! (2019年5月2日 8時) (レス) id: 3df6ae9d19 (このIDを非表示/違反報告)
雑草で悪かったな! - 一言で表すなら「しゅき」面白いです!梶井先生の所為?お陰?で爆発ならしていらっしゃる...。あれ?口説いてるのって..まさか、さて。面白いです!最新頑張ってください! (2019年5月2日 0時) (レス) id: 12fda47f79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユーリ | 作者ホームページ:設定しないでください
作成日時:2018年9月17日 15時