日常15 ページ15
『先輩こそ何時迄も此処に居ると授業に遅れますよ?』
「俺は校舎入って直ぐだからいいンだよ」
『左様ですか』
「手前らこそサボったりして成績大丈夫なのか?」
『大丈夫ですよ、中間テストはまあまあ良かったので』←百六十人中三十一位
「僕も前回よりは重畳と」←百六十人中二十九位
「手前らは何時そんなに勉強してんだよ」←百五十人中八十九位
『授業で寝ていた時間×二倍で国木田先生付き補習教室を』
「樋口に借りた授業のノートを写すのと教科書をざっと全てのページを復読したりと」
『あー、それ私もやった』
「…お前ら見てるとなんかもうこっちが可笑しい様に思えてきた」
目の前に立って溜息をした中也先輩はそう云うと私達と同じ様にベンチに腰掛けた。
『「?」』
「俺もサボるわ。どうせ教室に居たって教師の話なンざまともに聞いてねェンだからよ」
「そうですか」
『先輩も悪ですよのう』
「まぁな、だが後で彼奴がうるせンだよな…」
「……彼奴とは?」
『教師ですか?』
「違ェ、教授眼鏡の風紀委員長だ」
『「………」』
「…理解した」
『…まだ私達は目を付けられてないよね?
セーフだよね?』
「判らぬ…」
「大丈夫だろ、彼奴が今一番手を焼いてるのは俺じゃなくて太宰の野郎だからな」
『太宰先輩様々ですね』
「…安堵して良いのか駄目なのか」
その後数分と経たずうちに太宰先輩が現れ、案の定中也先輩との喧嘩になった。
それに駆けつけた国木田先生に私と芥川君も巻き添えにされながら職員室にて約一時間に亘る説教を皆で仲良く受けたのだった。
余談
『因みに太宰先輩は定期テスト何位でした?』
「うん、一位だったよ?」
「流石は太宰さん、お見事です」
「太宰手前何時か死なす…絶対殺す……!」
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作者名:ユーリ | 作者ホームページ:設定しないでください
作成日時:2018年9月17日 15時