朝ご飯 ページ2
「うるさいっ、二郎!朝くらい静かになれないの?」
「ああ?おい三郎!兄に対して呼び捨てやめろって言ってんだろうが!」
「だからうるさいって、近所迷惑ってわかんないのかよバカ!」
部屋に入る前にから聞こえる二郎と三郎話し声。
二人は顔を合わせればいつも喧嘩をしている、喧嘩するほど仲がいいとは言うが、朝からこうなのは如何なものか。
「おい、お前ら兄弟仲良くしろっていつも言ってんだろうが。」
一郎くんが扉を開きながら二人にいつものセリフを言う。
一兄と声を高らかにしてこちらを見た二人はでもだってと続けるが一郎くんになだめられ口を閉じる。
一郎くんが俺の手を引きリビングルームに入ると椅子をひいて俺を座らせて俺の隣の席につく。
目の前に座る二人からおはようと言われ挨拶を返す。弟達の前では兄としてしっかりしなければと考え頑張って姿勢を整え返事をする。
「よし、やっと全員揃ったな。いただきます。」
「いただきます。」
一郎くんに続けて手を合わせ、一郎くんと三郎が作った朝ごはんに舌鼓を打つ。
「A兄いつもよく眠ってるのに身長伸びないな、牛乳飲んだ方がいいんじゃね?」
「はぁ、二郎ってバカなの牛乳を飲めば身長が伸びるなんて迷信だよ、ついでに言うとバスケしたら身長伸びるって言うのも嘘だよ知ってた?」
馬鹿にした態度で言葉をかえす四男坊。
「俺はお前らに心配されなくてもまだ成長期の途中なんだ、まだまだ伸びしろがあるんだよ。」
「えっ?それは無理じゃねだってA兄の身長5歳も年下の三郎と同じじゃん。」
「違う、俺の方がちょっとだけ高い。」
「A兄、現実受けとめなよ。僕はまだ成長期だからまだ身長伸びるけどA兄はもう19じゃん。」
「やめろよ三郎、お兄ちゃんと身長お揃いだよ、嬉しいでしょ、だから絶対身長これ以上伸びんなよ。」
「来年にはA兄、兄弟で最低身長じゃん、どんまい。」
笑顔で言う二郎
「ははっ、大丈夫だぞA。低身長だからって生きる上で問題があるわけでもないし、それに低い方が頭を撫でやすいからな。」
微笑むような最高の笑顔を向けられ頭を撫でなでられる。
「…同い年なのに身長高い一郎くんには俺の気持ちはわかんない!」
ムスっと拗ねてご飯をかきこむ。あーもう一郎くんの二郎も高身長族だから俺の味方は三郎しかいない。
裏切らないでくれよ。と思いを込めて三郎の方を見るも「何?」と返されるだけだった。
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リエル(プロフ) - 終わり…!?終わりになってる!? (2018年12月27日 23時) (レス) id: 4f0744403a (このIDを非表示/違反報告)
黒武(プロフ) - 主は弟くんも触れられないのかな…?一郎くんとの差別に傷付いている主くんがいてもおもしろいと思います。他キャラの出会いも楽しみにしてます。続き待ってます。 (2018年11月5日 2時) (レス) id: f0ec619330 (このIDを非表示/違反報告)
瑠威神(プロフ) - 一兄!!カッコよすぎる。。更新待ってます! (2018年10月19日 19時) (レス) id: a94da70a54 (このIDを非表示/違反報告)
ゲイムオーバー(プロフ) - すごい私の誕生日も7月26日に (2018年8月21日 19時) (レス) id: e40dfd6764 (このIDを非表示/違反報告)
粟之助 - めちゃめちゃすきです………………… (2018年8月16日 9時) (レス) id: bc9f12e237 (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2018年8月2日 16時