いち・にのにぃにとななばんめ ページ8
「…っ、ぁ……ふぅ…」
「しんどいねぇ、お薬飲んだからね。大丈夫よ」
「酸素低いな…。苦しくない？お鼻つけよっか」
「……ん…」
無駄に広い我が家では亮平以上の6人は一人部屋を、三つ子ちゃんは3人で一部屋を持っていて、体の弱い康二のために、三つ子ちゃんの部屋には兄貴の部屋につながるコールボタンが設置されている。
それが押されたのが深夜の2時過ぎで、しんどそうだから手伝って、って兄貴から俺に電話がかかってきたのが2時半。
大介さん、ショートスリーパーなんだよ。
明日は休みだから今日もギリギリまでアニメを見るつもりだったし、電話があったときも当然テレビを見てたから呼び出しもお安い御用。
まぁ、兄貴は呆れてたけどねぇ、(笑)
「康二、痛いと苦しいどっちがしんどい？」
「……っる、しぃ…」
「苦しいか。酸素体に送ってるからね、ゆっくり深呼吸だよ」
「ほら康二、体ぎゅ〜って固まるともっと苦しくなっちゃうよ〜」
異変に気づいてコールを押してくれたまいはそのまま寝かせて、康二は抱っこして一階の和室に連れてきたところ。
酸素量を測ると正常とは言えない数値で、布団の横の装置からお鼻に直接酸素を送る。
康二自身も眠いし疲れてるのに息苦しさのせいで眠ることもできずぐずぐず……。
代わりたいって思ったのはこれで何回目かなぁ…。
「っは……ん、、っ」
「息詰めないよ〜、ふぅ、ふぅ、ってお口尖らせてごらん」
「…っふぅ、ぅ…」
「お、そうそう。上手」
布団に俺が座ってその上に康二を抱っこして、兄貴がとんとんと胸元をたたきながら指示を送る。
どくんどくん落ち着かない鼓動がようやく落ち着いてきたと思ったら、あっという間に眠りに落ちてしまった。
「重たくなった〜…(笑)」
「寝かせていいよ。明日休ませるわ」
「うん。俺もそのつもりだった。任せて」
「頼む。心配だし俺もここで寝ちゃうわ。お前ももう寝ろよ」
「にゃはっ、わかったぁ(笑)」
まぁ、今見てる十二話までは絶対に見るけど(笑)、今日はもう寝ちゃおうかな。
中学生のとき生まれた三つ子を見て小児科医を目指し、見事お医者さんになった兄貴と、自分の夢を追いかけた俺。
やりたい仕事についたことを後悔することは全然ないけれど、俺にできることはなんでもしてあげたいなって、弟たちを見てると思うんだ〜。
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s - このお話が大好きなのですがまたこのお話を再開する予定はありますでしょうか？先ほども言ったようにこのお話が大好きなのでまた書いてくださったらいいなと思いコメントをさせていただきました。ご検討のほどよろしくお願いします (9月13日 22時) (
レス) @page29 id: 3bb6fa2af0 (このIDを非表示/違反報告)
森乃(プロフ) - Cyamuさん» (続) 読み手の皆様に想像しながら楽しんでいただけたらいいな、と想っております。わかりにくさはこちらの力不足ですね…💦検討してみます！ (2022年1月8日 13時) (レス) id: 1f323a239b (このIDを非表示/違反報告)
森乃(プロフ) - Cyamuさん» お読みいただきありがとうございます🙇♀️本作ではお話の途中で誰視点かは確実にわかるような構成を心がけており(名乗らせる、兄弟の名前を呼ばせるなど)あえて視点先を書かないことで、 (2022年1月8日 13時) (レス) id: 1f323a239b (このIDを非表示/違反報告)
Cyamu(プロフ) - 作品に口を挟む形になって申し訳ないのですが、誰seedか付けていただけると誰目線なのか分かりやすくなると思います💦凄いいい作品で表現が素敵なだけに誰目線か分かるとより感情を寄せる事ができるかなとちょっともったいなく思ってしまいました。 (2022年1月8日 13時) (レス) @page38 id: 6e8ef04be9 (このIDを非表示/違反報告)
森乃(プロフ) - あさかさん» あさか様、以前にもコメントをくださったんですね…！いつもお付き合い頂き本当にありがとうございます🙇♀️ (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1f323a239b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森乃
| 作成日時：2021年12月2日 22時
