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「うまっ」
「おかわりあるよ。ゆっくり食べなね？」
「うん」
「ごちそうさま」
「はーい、お皿流しに置いといて」
「あい」
丼を抱えて爆食いしている蓮を横目に空になった食器をキッチンまで持っていく。
つやつやの白米と、ふんわり甘い卵でとじたふっくら鶏肉。
涼太の親子丼は我が家の人気メニューだ。
どうやったら帰ってきてすぐあんなうまいものが作れるんだ。
当直明けの兄貴がよく死んだように眠っているソファは、なぜか妙に収まりがいい。
腹も満たしたし運動もしたし……させられたし？、もっと言えば俺はまだ寝たりないんだ。
ごろん、とそこに寝転がってみる。
あぁやばい。
眠い……。
「あ、翔太。そんなとこで寝てたら風邪引くよ」
「だぁいじょうぶ…」
「蓮、お布団しいたげて」
「は〜い」
……いや、嫌がらせ！？
我が家のお昼寝布団はソファを動かさないと取り出せない場所にあって、乗ったままの俺に文句を言いながら蓮が無理やりソファを動かしている。
いつの間にかまた力強くなっちゃって。
てか兄たち、布団の収納場所見直さない？
「蓮、床傷つく。ストップ」
「翔にぃどいて」
「どくから…俺もやるから待って…」
半分眠ったままソファから転がり落ちて、蓮とせーので布団を引っ張り出す。
昔は靴紐も結べなくてわんわん泣いてたのにな。
でっかくなった手に触れると不思議そうな顔をするのは昔のままでちょっと笑った。
「はい、お布団引いたよ！」
「ありがとな。お前も寝る？」
「んー……」
うちの窓側、南側だから冬でもまぁまぁ温かいんだよ。
悪魔の囁きよろしく蓮をちょいちょいと手招きすると、ほんの少し迷ったあとにごろん！と寝っ転がる。
いつも頑張ってるんだし、たまにはお昼寝しちゃおう。
「蓮も寝るの？」
「うん」
「お前も来れば？」
「俺はいいよ」
「え〜？涼にぃも一緒に寝よーよ」
「えぇ…？」
両手をふきふき、こっちを覗いた涼太が、布団に寝っ転がる俺たちを見て笑う。
最初は断ったのに蓮に誘われると揺らいじゃうのが涼太らしい。
かわいい弟なんだもんな、とからかうように笑えば、観念した様子の涼太が蓮を挟んだ反対側にごろりと寝転がった。
いち・にのにぃにとななばんめ→←さん・しぃ・はちのはれもよう
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s - このお話が大好きなのですがまたこのお話を再開する予定はありますでしょうか？先ほども言ったようにこのお話が大好きなのでまた書いてくださったらいいなと思いコメントをさせていただきました。ご検討のほどよろしくお願いします (9月13日 22時) (
レス) @page29 id: 3bb6fa2af0 (このIDを非表示/違反報告)
森乃(プロフ) - Cyamuさん» (続) 読み手の皆様に想像しながら楽しんでいただけたらいいな、と想っております。わかりにくさはこちらの力不足ですね…💦検討してみます！ (2022年1月8日 13時) (レス) id: 1f323a239b (このIDを非表示/違反報告)
森乃(プロフ) - Cyamuさん» お読みいただきありがとうございます🙇♀️本作ではお話の途中で誰視点かは確実にわかるような構成を心がけており(名乗らせる、兄弟の名前を呼ばせるなど)あえて視点先を書かないことで、 (2022年1月8日 13時) (レス) id: 1f323a239b (このIDを非表示/違反報告)
Cyamu(プロフ) - 作品に口を挟む形になって申し訳ないのですが、誰seedか付けていただけると誰目線なのか分かりやすくなると思います💦凄いいい作品で表現が素敵なだけに誰目線か分かるとより感情を寄せる事ができるかなとちょっともったいなく思ってしまいました。 (2022年1月8日 13時) (レス) @page38 id: 6e8ef04be9 (このIDを非表示/違反報告)
森乃(プロフ) - あさかさん» あさか様、以前にもコメントをくださったんですね…！いつもお付き合い頂き本当にありがとうございます🙇♀️ (2021年12月19日 21時) (レス) id: 1f323a239b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：森乃
| 作成日時：2021年12月2日 22時
