七つの大罪 呪われ、必要とされた少女2

天空より ページ27

エリザベスside


｢私をどこへ連れていくつもりなの?お願い……答えて!!｣


エスタ｢……いつも俺達が人目を忍んで会っていたあの場所さ｣


｢……!まさか……あの場所は私とメリオダスしか知らないはずよ｣



エスタ｢そう俺とお前の秘密だった……｣



｢あなたはエスタロッサ!メリオダスじゃないわ!!｣



エスタ｢エスタ……ロッサ?魔神王の息子のくせに闇の力も持たねぇ出来の悪い弟……が｣


｢きゃっ｣



エスタロッサが下に落ちていく……助けないと



エスタロッサの背中を支えて落ちるのを防ぐ為に精一杯抑えた



｢ﾊｧ……ﾊｧ……はー……ここは……!｣



エスタ｢ゲ…グ……ギギギ!!｣



｢あ……くはっ｣



エスタ｢エリ……ザ……ザベベ｣


｢かはっ｣



息が……出来ない……


ダメ……こんな所で私は……まだ死ねないわ……


あなたにもう一度会うまでは……



ごめんねエスタロッサ


私はエスタロッサの頬に“聖櫃”アークを放った




｢ｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ……ﾊｧ…ﾊｧ……｣



｢……やっぱりここは天空演舞場跡だわ……｣




古くなって誰も寄りつかなくなったこの場所で



私たちはいつも隠れて会っていた……



それがもう三千年も前のことだなんて……


.


あなたが恋しい……メリオダス……



エスタ｢思い出したよ……俺はいつも見てたんだエリザベス……お前のことを｣



｢私も……少し思い出したあなたのこと……あなたはいつも独りぼっちで……寂し気な表情をしていたわ｣



エスタ｢闇を持たざる魔神王の息子……虫一匹も殺せない弱虫俺はいつも陰で笑われていた……そんな俺を笑わなかったのは兄貴とユリ､お前だけだ｣



｢…………｣


.

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