七つの大罪 呪われ、必要とされた少女2

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アーサーside



マーリン……ごめ…ん……


君の…期待に…応えられな…く……て




『アーサー剣を離して!早く…』




ユリ……私はもう……君に…何も…して……あげられ…ないん……だ




だから…泣かないでくれ……




『アーサー……?』


ユリの頬を伝う涙を指で拭った


泣いている顔も綺麗だと思う程私はユリに溺れている


出来ることなら私がそばで……護ってやりたかった……


ア｢ユリ……ごめ…ん……君…を……護れなくて……｣



『何言ってんの……アーサー?……アーサー!!』



アーサーの手が重力に従い下に落ちた


マ｢目を開けろアーサー!｣



『お願い目を開けて!!アーサー!!』




ホ｢ひでぇ……酷すぎるぜこんなの｣



ユリside

『アーサー!!』


ダメだ答えてくれない……



『嫌…アーサー……お願い……目を…開けて』




私のせい……?私がアーサーの事好きになったから?




アーサーの事好きにならなければ……アーサーは死ななかったかもしれない……





アーサーの冷えた頬を包む私の手はぼやけて見える




私の手が感じてる人はもう息を吹き返してくれないのだ




私の呪いで……死んでしまった……


“誰かを好きになってもし結ばれたとしても相手は必ず死ぬ”





『アーサー……ｸﾞｽｯ』




私はアーサーの体を抱きしめた





エ｢ユリ姉さん……｣




『エリザベス……』




エ｢我慢しないで……泣きたい時は泣いていいもの｣




『うぅ……ｸﾞｽｯ』



私はエリザベスの腕の中で思い切り泣いた





3000年生きてきたけどこれだけ泣いたのは久しぶりだ





『うぅ……うぁっ……』




ディ｢ユリ……何もしてあげれなくてごめんね……｣



ディアンヌもエリザベスと私ごと抱きしめてくれた





エ｢ちょっとマーリンの所行ってくるね｣





いつの間にかアーサーの体もマーリンもいなくなっていた



恐らくマーリンの部屋にいるんじゃないか……




落ち着いたら行かないと……




マーリンだって辛いのに……私だけいつまでも泣いてられない




ディ｢……ユリ｣



『何?ディアンヌ』




ディ｢辛いのは分かるし逃げたくなったり目を背けたりしたくなるかもしれない｡私はユリが現実から逃げたくなってもユリが決めたなら止めたりしない｡でも……絶対に無茶だけはしないでね。自分の体を大切にしてね……｣




『……ありがとうディアンヌ』

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