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約束通りの時間に来たミノは
私を見るなり強く抱きしめた。

走ってきたのか、鼓動が早い。

「俺がずっと一緒にいるから」

ポツリと落とされた言葉に、じわじわと目尻が滲む。

別れてから流していなかった涙がポロポロと落ちる。

嗚咽混じり、止まらない涙。

それでも何も言わずただ、ミノは優しく抱きしめてくれた。

ヒョンジンと出会った日、
泣いたあの子に何も言わず寄り添ったなんて、
ミノに抱きしめられながら、思い出しちゃうんだから、まだまだ私はヒョンジンを過去にできていない。


そんな不甲斐ない自分にまた涙が出る。
止まらない涙の中、意識が薄れていくのを感じた。

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作者名:チビ丸 | 作成日時:2023年11月14日 18時

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