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最初は受け入れられなかった。
でも、ヒョンジンは生意気だけどいいやつだし、俺と幼なじみと知ると否や、いつも通りオーバーリアクションで「嬉しい!」と喜んでくれた。
同じ時を過ごすうちに、ヒョンジンも俺にとってとんでもなく可愛い弟になっていて。
そして、何よりユリカをとても愛してくれていた。
そんな2人を邪魔できるわけないじゃないか。
受け入れるしかなかった。
俺の想いにチャニヒョンとハニは気づいたのか、ヒョンジンとユリカを見つめていると、そっと寄り添ってくれた。
そんな2人の優しさに応えられないほど、最初は悔しかったし、辛かったし、寂しかった。
だけど、それ以上に幸せになってほしいと思ったから、今日まで静かに2人を見守っていたんだ。
なのに、俺らに何も言わず、ユリカを捨てたヒョンジン。
好きな子ができただって?
ユリカよりイイ女なんているかよ。
お前だって俺の気持ちに気づいていただろ?
恋愛に終わりがあるって知ってたけど、アイツらには関係ないって思ってた。
なあ、ヒョンジン。
お前だから許してたのに。安心してたのに。
きっと1人ぼっちで寂しさに耐えているユリカの家に向かいながら、まとまらない感情を抑えて、夜の街を走った。
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作者名:チビ丸 | 作成日時:2023年11月14日 18時