僕の「특」 (ページ27)

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""ヌナ久しぶり。元気？""

携帯にはヒョンジンの名前。
心臓がドクンと大きく跳ねるのを感じた。

別れてから1度も連絡を取っていなかったのに…

不意打ちの連絡に、どうしたのかと戸惑う。

何か返信しなきゃと
メッセージ画面を開いたものの、
言葉がまとまらず、送ることができない。

元気だよ。

ヒョンジンは元気？

また無理してない？

もう連絡してこないで。

何度もメッセージを打っては消して、
打っては消してを繰り返し、まとまらない気持ち。

何も送ることのできないまま、数日が経ち、もういっそ返信せずにいようと諦めていた。

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携帯が着信を知らせる。

「ユリカ、これ食べていい？

って、おーい！ユリカ？」

『あ！！えっと、プリン？

それミノに買ってきたものだから食べていいよ。』

「何かあった？大丈夫？」

『ううん、平気。

ぼーっとしちゃってた。
ここのプリン美味しいらしいよ？』

「本当に？
嬉しいよ。ありがとう〜」

一瞬時が止まったように感じたが、
ミノの声にハッとなる。

心配そうにこちらを見るミノに
平気だよと微笑んで見せれば、
わしゃわしゃと頭を撫でられ、
柔らかく笑う。

急な着信はヒョンジンからだった。

メッセージの次は電話…
最近、どうしたんだろう…

今はミノといるので、そもそも出ることはできない。
それに、このまま電話に出て、またヒョンジンへ気持ちが揺れてしまうんじゃないかと怖くなる。

結局、ミノが帰った後も、折り返しすることはできなかった。