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断りきれない飲み会やパーティーが死ぬほどある。
それも心が擦り切れ、行きたくないものばかり。
俺たちは存在が商品だから、どんなに疲れていてもにこやかに過ごさなれければいけない。
なるべくヒョンたちが表に立って守ってくれ、
無理な接待をすることはなかったが、気を揉むものは揉む。
なんとなく上手くいかないことが多く、
気分が沈んでいた時期だった。
それにこの多忙さが加わったせいか、
無理に身体に入れたアルコールがいつもより酔いの周りが早くした。
胃のむかつきを抑えきれず、トイレへと駆け込む。
あー、ユリカヌナに会いたい。
もう1ヶ月も会えていない。
最愛の恋人を恋しく思うも、仕事に忙殺され、
会えないどころか、連絡もままならないことが最近は多い。
胃の中のものを吐き出した後、
疲れた身体を引きずり、また会場へと戻ろうとした時、再度不快感を覚え、その場に思わず蹲る。
「大丈夫ですか?」
いつもなら知らない女性からの声にはやんわり断りを入れるが、あまりの体調の悪さに、その声に乗ってしまった。
水をもらい、しばらく様子を伺っていた彼女に、もう大丈夫。ありがとう。と断りを入れその場を離れた。
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作者名:チビ丸 | 作成日時:2023年11月14日 18時