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でも、その選択に後悔することになる。
カフェを目前、もうすぐ帰るというミノのメッセージを
受け取り、歩みを早め、お店まで後少しというところだった。
カフェの目の前によく知った姿が目に映り、心臓が大きく跳ね上がる。
ヒョンジン…?
ニット帽を深く被っているが、
何年も見てきたのだ。
ヒョンジンであることはすぐ分かった。
その横には可愛らしい女の子がいる。
互いに触れてはいないが、親しげな雰囲気が漂い、カフェへ入って行った。
女の子の声が微かに、でもはっきりと聞こえた。
「「ヒョンジニオッパ」」
親しくなければ、オッパなんて呼ばせない。
つまり、そういうことだろう。
嫌な音を立てる心臓、視界がぐにゃりと歪む。
やっと向き合えると思ったのに、
なんで……
これ以上は視界に入れるのも嫌になり、
足早にその場を去る。
滲む視界、震える手。
こんなことなら来なければよかった。
結局、私は何も進めていない。
それを思い知らされた。
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作者名:チビ丸 | 作成日時:2023年11月14日 18時