僕の「특」 (ページ13)

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どこか食事でも行くのかと思ったが、着いた先は見慣れた私の家だった。

先ほどの言動に触れることなく、自分の家かのように寛いでいる。

「そろそろ、寝る？」

もう既に夜も深い時間。
1人になりたくなくて、ずるい私は
帰らないの？の一言が言えずに、
もうすぐ明日になろうとしていた。

『もしかして泊まってくれるの？』

「そのつもりで来たよ。

昔からしてたじゃん。」

『でも、ここ数年はしてなかったでしょ。』

「ん、まあね。

でももういいじゃん。
これからは昔みたいに戻ろう。」

もうヒョンジンはいないから。
その言葉が隠れているように感じた。

こうやって少しずつ、ヒョンジンといない時間が増えて行くんだろう。

分かっているのに、こういう何気ない瞬間に、急に突きつけられると、悲しくなってしまう。

「そんな顔、アイツのためにするな。

俺が飽きるほど側にいるから。

だから、あんなヤツもう忘れろ。」

私の気持ちを察したのか、優しく、甘やかす言葉をくれるミノ。

昔からお泊まりは数えきれないほどしてきたが、物心ついてからは同じベッドで寝たことはなかった。

それなのに、今日はお互い何も言わず、1つのベッドに身を寄せ合っている。
包み込まれる安心感に今はもう身を委ねてしまおうと、そっと抱きしめ返す。

その体温は、ヒョンジンより少し暖かく感じた。