story ５７ ページ7
ハーマイオニー「どうしてリータ・スキータはこのことを知っているのかしら？」
朝食、ハリーとロンの目の前に、新聞がバサリと放り投げられた。
ハーマイオニーがいらいらしたように続けた。
ハーマイオニー「ハリー・ポッターの奇行、今明るみに」
ハリーとロンがうんざりしたような顔をした。
ハーマイオニー「ここに昨日のことが書かれているの。おかしいと思わない？だってあの塔には私たち生徒と先生以外いないはずよ」
ハリー「昨日のことって？」
ハーマイオニー「昨夜教えてくれたでしょう？夢のことよ。それに、あの女はダンブルドア校長によって出禁にされているわ。どうやって侵入したのかしら？」
ハーマイオニーが顔をしかめてまた考え始めた。
そこへ、相変わらずの癖っ気髪のロディアーナがやって来た。
ロディアーナ「おはよう、みんな早いのね。ハーマイオニー、貴方そんな顔してどうしたのよ？」
ロン「無駄だよ、ハーマイオニーはあの女に夢中なんだ」
ロディアーナ「あの女？」
ハリー「リータ・スキータだよ。ほら」
ハリーは、テーブルに広げてあった新聞を、ロディアーナに見せた。
ロディアーナ「あぁそれね。嫌ね。貴方が変人だなんて。みんな貴方のこと何も知らないのに」
ハリーがにこりと笑った。
ロディアーナ「それで、どうして夢中になっているの？」
ロン「あの女がどうやってこの情報を入手したかってことだよ。誰も姿を見ていないのにさ...」
ロディアーナは、一瞬、目を見開いた。
が、次の瞬間。
ロディアーナ「あははははっ！」
ロディアーナは大きな声で笑い始めた。
近くにいた数人が、こちらを振り向く。
ハリーとロンは顔を見合わせた。
ロディアーナ「そうね、そうね。普通じゃありえないことだもの」
ロディアーナは、目尻から出てくる涙を拭った。
ロン「そんなにおもしろい？」
ロディアーナ「えぇ、えぇ、勿論。じゃあハーマイオニーには教えてあげなくちゃ」
ロディアーナが新聞をたたむ。
ロディアーナ「ハーマイオニー、ヒントは、私ね」
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作者名：そう | 作成日時：2021年9月20日 11時
