一輪のアスフォデルを３－２ (ページ17)

今日:10 hit、昨日:14 hit、合計:15,700 hit

story　６７ページ17

ロディアーナ「貴方って...」

ロディアーナの涙が、ぱたたと床に落ちる。

ロディアーナ「貴方って酷い人...」

セブルスは何も言うことは無かった。

そしてしばらくの沈黙が流れ、彼は部屋を出て行った。

ハリーは急いで物陰に隠れ、セブルスが去るのを待った。

そして完全に姿が見えなくなった時、何かが派手に割れる音が壁を反響した。

ハリー「ロディアーナさん」

ロディアーナが投げたのであろう、床には額縁のガラスが散っていた。

写真には、ロディアーナ、アンドロメダ、ナルシッサ、そしてあのベラトリックスがこちらに手を振り、笑っていた。

ロディアーナ「ごめんなさい、ハリー...少し、一人にしてもらえるかしら？」

ハリー「できないよ」

ハリーはロディアーナの隣に腰かけた。

ハリー「なんか淹れた方がいい？」

ロディアーナ「ううん、ううん、いいの、もういいの」

ロディアーナがわっと泣き出した。

今夜までにまだ時間はある、寂しくなんかない、と。