story ６６ ページ16
ロディアーナ「あ、あれ？ファッジ大臣？」
魔法大臣、ダンブルドア、セブルス、ウィーズリー一家がダンブルドアの部屋に一度に入り、そして、遅れて慌てたマクゴナガルが校長の部屋へと入って行った。
ロディアーナはシリウスと顔を合わせるのがなんだか気まずく、未だに部屋に入れない状態であった。
ところがしばらくすると、ファッジは顔を真っ赤にしながら部屋を出て行き、ロディアーナの呼びかけに応答しないまま階段を下ってしまった。
ロディアーナ「ど、どうしたんですか？」
セブルス「ロディアーナ、例のあの人が復活した。だがファッジはそれを信じなかった」
セブルスは、捲った袖を直していた。
ロディアーナ「なんですって！？ハリーがあんな酷い目に合ったのに何も対応しないつもりなの！？」
ダンブルドア「どうやらそのようじゃ」
ロディアーナ「そ、そんな。なら...なら民にどう教えると...？」
ダンブルドア「...」
ダンブルドアはただ、首を横に振るだけであった。
ロディアーナは顔を青くしてセブルスを見た。
ロディアーナ「ね、ねえ...」
セブルスはロディアーナの手を掴み、階段へと下りて行った。
ダンブルドア「さあハリー、よく頑張った。医務室へ行こう」
ハリーはモリーに支えながらダンブルドアの部屋を出る。
ハリー「...先生は？」
ダンブルドアは手を振り、ハリーを見送った。
シリウス「...悪いことしたな」
ハリー「何が？」
シリウス「いや、なんでもない」
ハリー「ロディアーナさんのこと？」
シリウス「...」
ハリー「ロディアーナさんがどうしたの？」
シリウス「ハリー」
ハリー「ロディアーナさんに何かあるんだね？」
シリウス「違...ハリー！ハリー待て！行くな！」
ハリーはウィーズリー家とシリウスから離れ、地下へ行く階段を駆け下りた。
ロディアーナ「お願い。もう二度とそんなことしないで！」
セブルス「おまえ一人では歯が立たん！それにおまえは、闇の帝王様からの疑いがある」
ロディアーナ「だからって貴方はまたあの場に戻る必要は無いわ！」
セブルス「ロディアーナ、約束だ」
ロディアーナ「嫌よ！絶対嫌！死喰い人らに二度と幸せを壊されないって誓ったんだから！」
セブルス「ロディアーナ」
ロディアーナ「お願い。お願いよ、セブルス」
セブルス「今夜きりだ。翌日からは、私と、おまえは、他人だ」
ハリーはその言葉に、硬直した。
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作者名：そう | 作成日時：2021年9月20日 11時
