story ６２ ページ12
ダンブルドア「ところでロディアーナ、何かおかしいと思わないかね？」
ロディアーナ「え...？おかしい？...何が、ですか？」
セブルス「ポッターは確かに狙われているのかもしれない。それなら尚更、校長の元に置くべきであるということだ」
ロディアーナは一瞬、二人が何を言っているのかが分からなかった。
マクゴナガル「では、マッド・アイは何故...？」
ロディアーナ「ちょっと待って、まるで父さんがハリーを狙っているようだわ」
ダンブルドア「その通りじゃ」
ロディアーナ「待ってください校長先生！確かに父はツギハギだらけの顔をしていますが、見かけによらずとても優しい人です！今まで一緒に住んで、一度も父の左腕の印を見たこともありません！」
セブルス「ロディアーナ、ポッターがいつしか言っていた」
ロディアーナ「こんな時に何よ？」
セブルス「ポッターは、クラウチ氏が吾輩の研究室にいたと」
ロディアーナ「どういうこと？」
セブルス「奴は、ポリジュースでマッド・アイになっている可能性がある」
ロディアーナはショックを受けた。
ロディアーナ「まさか...クラウチ氏が？で、でも...あの誠実な人があんなことを」
ダンブルドア「...これは、実際に確かめんといかんな」
少し考える仕草をしたダンブルドアは、何かにはっと気付いたようであった。
そしてロディアーナ、セブルス、マクゴナガルは、速足で歩きだしたダンブルドアに急いでついて行った。
＊
ダンブルドアが勢いよく扉を開けた。
ハリーが椅子に座っている。
一方のムーディは、驚いたようにこちらを見ている。
マクゴナガル「ストゥーピファイ 麻痺せよ！」
赤い閃光がムーディの顔面に直撃し、ムーディはばたりと倒れた。
セブルスはポッターの腕を引き、ロディアーナの後ろに隠す。
ダンブルドアが、床の上にのびたムーディの顔を覗き込む。
ダンブルドア「ムーディではない」
ハリー「え？」
ダンブルドア「この男はムーディではない」
ハリー「そんな。どこをどう見ても＿＿＿」
ダンブルドア「ハリー、君はまだアラスター・ムーディを見たことが無い」
ハリーはダンブルドアの言葉に困惑していた。
ダンブルドア「セブルス、君の持っている一番強力な真実薬を持ってきてほしい。」
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作者名：そう | 作成日時：2021年9月20日 11時
