前々世がロードされましたver.4 【名探偵コナン】 (ページ7)

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「実際来てくれて助かりそうだから、深くは聞かないでおく。それでいいでしょう?」

「えぇ。」

　あっけらかんとした返事を返したのは、バーボン。
　胡散臭い笑顔の下で、一体何を考えているのやら。

「そうだ、ここって電気…通ってるわよね?」

「データ系の仕事が降りてるなら、おそらく。どうしてですか?」

「スイッチを押しても電気がつかないのよ。」

「なるほど、じゃぁ僕がブレーカーあげてきます。カルーソーは自分の仕事に専念してください。」

　そういって颯爽とどこかにいってしまった。
　私は埃を払って机の上に荷物を広げる。こんなに埃が溜まっているとPCがダメになりそうだ。

　うん…？PCが…ダメに…__

　いや、考えすぎだな。こんな形で私を妨害しようなんて考えるだけ無駄だ。大体私は環境を考えずにPCをいじっているし、データ自体もクラウド上にある。

　少し警戒しすぎだな。無駄な思考をするべきじゃない。

「というかそもそもここにデータなんてあるの？まぁあるんでしょうけれど。」

　つい小言を漏らしながら、頭も雑念に塗れながらカタカタとキーボードをならす。
　別に暗くて怖いなんて思ってない。廃墟慣れしてないとかそんなことはない。

「…かたっぱしから開けていくか。
　組織管理だからPCなんて処分していると思ってたんだけどな…。こんなとこがあったんだ…。」

　…まさか、組織の構成員でも開けられなかったって言うの?じゃぁ…もしかして…

　考えに耽って手を止めていると電気がついた。あまりの突然の明るさに目を瞑る。

　さて、仕事するか。