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「そうだね。ごめんね、変な質問して。」
「構わないわ。ただ、あなた疲れてるみたいよ。休める時にしっかり休みなさい。ただでさえ緊張感を常に纏って生活してるんだから。」
「それ言ったらあなたもでしょ?」
軽く笑い合ってその場はお開きになった。そう言えば中学生の時の話とかできなかったな。
また今度話そう。
ぶらりとそのまま歩いていると、見慣れた人影を発見。蘭ちゃんと園子ちゃんだ。
「こんにちはAさん。この辺に用事ですか?」
「こんにちは〜!たしかに、事件でもあったんですか?」
「蘭ちゃんに園子ちゃんじゃない!
学校帰りかな?お疲れ様〜。
やだなぁ、私は刑事じゃないわよ。しかも今日は休みだし。ちょっとこの辺を散歩してたの。」
哀ちゃんと喋ってた、と言っても根掘り葉掘り関係とかを聞かれても困るし無難な嘘をついた。いや、用が終わった後は散歩してたから、あながち間違いじゃないし?
「あれ、刑事さんじゃないんでしたっけ?」
「捜査一課に所属してるってだけで、刑事じゃないのよ。警察手帳があるのは上で色々あってね。
大人の事情ってところかしら。刑事じゃなくて警察関係者が正しいわよ。」
「なるほど…。たしかに私たちも清原刑事って呼んだことはなかったかも。」
私自身が刑事だと名乗ったことはないしね、彼女の呟きに答えた。
こんな道端で立ち話もなんなので、彼女たちの横に並んで帰りを促す。
「そうだ、いま蘭ちゃんたちは高校2年生なんだっけ?高校生活はどんな感じ?」
「そうですね…、んー…特にこれといったことはないよね園子?」
「そうねぇ、強いていうならずっとこない蘭の夫とかは気になるけど…。」
夫じゃないって!と照れながら園子ちゃんにツッコミを入れる蘭ちゃん。
普通の高校生活…青春を添えてと言ったところかな。
「新一…どうしてるんだろう。」
寂しそうに呟く彼女。
ほんと、不安にさせんなよな名探偵。一丁前に格好つけて告白したくせに。
「新一…って工藤新一?高校生探偵なんだっけ?
…あれ、世良ちゃんも高校生探偵だから帝丹には2人の高校生探偵がいるのか。」
「新一はともかく、世良さんとお知り合いなんですか?」
「うん、この間コナンくん経由で知り合ったよ。定期的に事件現場に居合わせるよねあの子も…コナンくんと一緒で。」
あはは…と乾いた笑いがその場に広がったのだった。
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あまね(プロフ) - めちゃ好きです!ありがとうございます! (4月22日 10時) (レス) @page10 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小波優凛 | 作成日時:2023年12月3日 20時