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佐藤刑事も驚いた様子である。
それもそのはず、この名刺は松田刑事の物!
「松田君の!?どうして外国の人が…!?」
「松田刑事が渡したとしか考えられないけど…」
今この場で考えても仕方がないので、証拠品などをまとめて退散した。
コナンは静かに庁内に滑り込み、佐藤刑事の後をつけていく。
考え込んでいるようだったので気づかれないだろうとたかを括っていたのだが…
「やっぱりついてきてた!バレないとでも思ってたの?」
「あはは…ごめんなさい。」
佐藤はどさりと大量の資料を机に置いた。
コナンにも席を薦め、自分の席につく。
「こんな物読み返さなくたって。あいつの動きくらいわかりそうな物だけどね。」
「佐藤刑事、当の本人…松田刑事は?」
「彼に連絡してもいいんだけど。今爆弾と睨めっこしているらしくてね…、爆弾処理の補助に行っちゃったのよ。下手に連絡できないってこと。」
にしても、彼がきてからもう4年も経つのか…。
そういえばあの名刺、彼が4年前の爆弾騒ぎの前までのもののはず!
あの後昇級したからちょっと変わったんだったわ!
つまりあの名刺は彼が一家に配属されてから、11月7日までのもの!
「その顔、何かわかったんだね!」
「えぇ!あの名刺は彼が昇級するまでのものだから、4年前の11月7日までのものよ。」
ぺらりぺらりと資料をめくりながら、気づきを探していく二人。
思い起こしていくのは四年前のハロウィンから11月7日。
ハロウィンの翌日に配属されたという松田刑事は、配属されてから7日間随分とハードスケジュールだったようだ。
「名刺が届いたのは配属されて数日後…確か3日。
4日はバスジャックを強行突破しようとして…、5日はジ殺志願者の静止…。
6日も…あっ!」
そういえば、彼…6日は少しいなかった時があった。
あの時…なにか…
‘メール、打つの早いのね。彼女かしら?’
‘手先が周りより器用だからな。彼女じゃねーよ、ダチに書いてんだ。
読んでるかはわからねーがな。’
‘それって…。’
’あ、会うことはできてっからいい方だ。’
「あの時…!彼、あの時なぜかネクタイもシャツもしっかり整えられていたわ!
すぐに着崩したから覚えてる!毎年同じ日にそうなってるのよ!
あとは、去年飲食店のレシートを持ってた。時間帯的に私が会う前よ。
誰かとご飯でも食べてたのかしら…。」
「佐藤刑事!そのお店の場所わかる!?」
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作者名:小波優凛 | 作成日時:2023年4月22日 8時