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визитная карточка ページ2

青い空、白い雲…そして警視庁。
 警視庁前の歩道をコナンや小五郎達は歩いていた。珍しく哀と蘭が一緒である。

 前方からふらつきながらも歩いてくる男性にコナンが気づく。
 手に持っているのはタブレットだ。

 通りすがるその時、ひらりと白いものが地面に落ちる。

 折り畳まれたそれはメモのようだった。灰原が拾って手渡す。


「はい、どうぞ。」

「Спасибо, что забрали меня.
  Это очень важная записка, которую я хочу кому-то передать.」


 何か会話を交わしたようだが、少し遠くてよく聞き取れない。

 彼らの気づかないうちに、タブレットが赤黒く光る。
 途端、ソレは近くにいた灰原を巻き込み大きく爆発した。

 小さな体は爆風に耐えきれず、車道へ飛ばされてしまう。

 悲鳴があちこちから聞こえた。


 爆発…!?
 やべぇ!灰原が道路に!


 大きなクラクションと共にトラックが接近していく。
 颯爽と小五郎が道路へ飛び出して哀を抱え込んだ。


「おっちゃん!!!灰原!!
 蘭ねーちゃん、救急車呼んで!早く!!」

「わ、わかった!」


 ひらひらと落ちてきた、燃え盛るメモだったようなものは植え込みの上に落ちた。
 燃え広がるのを防ぐために、蘭は鞄で叩いて消火する。

 消火し切った後、即座に電話をかけた。


 少し経って救急車が到着し、同伴する蘭を乗せて小五郎を搬送していく。
 騒ぎを聞きつけた刑事達が事情聴取にあたっていた。


「___それで、突然その男の人が持っていたタブレットが爆発したのね?」

「えぇ。」


 灰原はどうやら無事のようだ。
 軽く焦げていたり、擦りむいたところはあるものの平気そうである。


「灰原、無事だったか。」

「誰かさんが体を張って守ってくれたおかげでね…。」


 佐藤刑事に聴取を受けている彼女の元へ向かう。
 そういえば灰原、あの時男と何か会話してたな。


「灰原、そういえばあの男性となにか喋ってなかったか?」

「喋ったわよ、メモを渡した時に。」


 なんて言っていたかを聞けば、どうやらロシア語で「ありがとう拾ってくれて。ある人に渡したいとても大事なメモなんだ。」と言ったらしい。

 てかロシア語わかんのかよ…。


 ふと、大声で佐藤刑事を呼ぶ声がした。
 なにか見つけたようだ。

 紙切れ…?

 いや、違う。名刺だ…!


 裏へ返すと、見慣れた名前が見えた。

__→←〔взрыв〕


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作者名:小波優凛 | 作成日時:2023年4月22日 8時

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