続き ページ8
「わっけ…わかんねーな。」
Aがいうには、中学卒業のタイミングで父親がとある組織に勧誘され、いくつもりだった高校に入学ができなくなったそうだ。
ほぼ幽閉状態で命を繋ぎ止めるだけに勉強していた技術を非合法に使う日々が続き、精神までぶっ壊れたらしい。
まぁ、そんなことすりゃ誰でもぶっ壊れるわな。
「んで、俺にどうしろと?」
「松田君…いや陣平。公安って、知ってるでしょ?」
知ってるも何も俺は警察だぞ、何言ってんだこいつ。
呆れて少し手を緩める。逃げる気もなさそうだし。
「公安に連絡できるならしといて。あと、しばらく護身してね。私のせいでごめん。
結局誰かを巻き込んじゃった。」
どういうことだ。何を言ってんだ。
「陣平、ありがとね。でも、さっきも言ったけど人は変わるんだよ。」
「…!カハッ」
いきなり起き上がった彼女に腹に一髪決められる、嘘だろ…立てねェ…。
「じゃぁね。萩にもよろしく。仲良くしなね。」
どうしてそんなこと言うんだ…なぁ。
「そろそろ君の同僚が到着すると思うから。本当に身の回りには気をつけてね。」
朧げに見えたのは寂しそうな後ろ姿だけだった。
俺がしっかり立てるようになった頃にはすでに美和子達もきていて、周囲の捜索などがされた。
途中で公安のメガネのやつが来たので、先ほど言われた事を伝えておく。
いつのまにかポケットに入っていたUSBメモリも渡した。
なんのことだがさっぱりだが、俺は首を突っ込むわけにはいかないらしい。
俺は職場に戻って始末書やらを作成した。
あの後付近で銃での殺人があったらしい。現在犯人の捜索がされている。
ほんとに物騒だな。ここは。
被害者は「神園A 26歳 セキュリティエンジニア」だそうだ。
肩が凝って伸びをすると、殴られた腹が少し痛んだ。
FIN
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唐突に短編です!
衝動的に書きましたので雑だと思われます…。申し訳ございません!!
軽く解説しますと、Aさんは黒の組織に捕まりました。
命のために組織の仕事をしつつ、警察にいつの日か伝えるため組織内部の情報を掴んでおりました。
しかしそのことがバレてしまい、今回は前線へ捨て駒として立たされることになったのです。
松田刑事が風見さんに渡したUSBメモリにはキーとなる情報は入っておらず、彼女の掴んだ情報のほとんどは闇の中へと消えました。
ちなみに相思相愛です!
case.撃たれそうになったら→←短編】再会(松田) ※過去捏造
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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作者名:小波優凛 | 作成日時:2022年11月13日 19時