前々世がロードされましたver.2 【名探偵コナン】 (ページ36)

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…◇ ページ36

「巻き込まれてやんの」

　先ほど、アナウンサーが「2名も警察官と少年によって女の子が救出されました！」と言って程なく爆発があった。

　警察官一名と、少年は高木刑事とコナン君だ。
　残り一人は誰だ、と思いニュースの映像やマイクにかすかに入っている音から探ったところ松田刑事だと分かった。

　佐藤刑事の顔面は蒼白である。

　少し歩くと、車に残された少年探偵団を見つけた。彼らの相手は佐藤刑事の方が適任なので、私は松田刑事に電話をする。

　おそらくこの後、佐藤刑事も高木刑事に電話をかけるだろう。

『しゃーねーだろ。爆弾を探しに来たら、ボウズと高木と鉢合わせたんだよ。』

『あったよ…！爆弾が…』

　コナン君の声が電話口の向こうからかすかに聞こえた。高木刑事が彼を肩車しているんだろうな。

「ま、松田刑事はプロだから大丈夫でしょうね。」

『残念だが、俺は解体できねーよ。
　おそらくコイツは水銀レバーがついてる。…次揺らしたらドカンだ。』

「ったく…。
　すぐ工具は届くと思うけど、多分自分の愛用の持ってるでしょ。爆弾は3年前と同じやつだから。

　あと…後一個の目星はついてるんでしょ？」

　前と同じだ、と言っとけば彼はマイ工具を持ち歩いているはずだから、コナン君に指示を出して解体させてくれる

　そばで佐藤刑事に説得されている少年探偵団をみると、不服そうな顔をしていた。
　私は口パクで大丈夫と言って見せる。

『あぁ、後一個はおそらく学校にある。』

「そう、ありがとう。
　じゃ、後はよろしくお願いしますね…松田刑事。」

　あぁ、という彼の声を聞いて私は通話を切る。

　少年探偵団は…と思い見ると、千葉刑事が来て少年少女たちは車に乗り込んでいるところだった。

　佐藤刑事をはお疲れのようである。

　顔を見ると、子供たちは明らかに納得のいっていない顔だ。哀ちゃんでさえ眉間に皺が寄っている。

「ほら、少年少女たち。心配なのもわかるけど、コナン君には大人二人も付いているし…。

　心配より、次の爆弾の場所でも推理しちゃいなさい。
　場所がわかれば…ね？」

　哀ちゃんを見ると、ハッとした顔をした。
　あとは彼女がうまく言いくるめてくれるでしょう。

「悪魔の囁きに耳を貸さないで済む…のね。」

「そういうことよ、千葉刑事お願いします。」

　笑って頷いてくれた千葉刑事は車を発進させる。
　私はその車を微笑みながら見送った。

　さて、一仕事しますか…。