43 ページ45
晴「最近、調子良かったんだろ？」
『あ、うん。』
晴「無理してんじゃねーの？」
『え？』
晴「海斗とは、婚約者だからって紹介されたんだろ、それで無理して」
『やめてよ、神楽木に何がわかんの？』
晴「…」
『わたしには、みんなみたいに健康じゃない…だから、海斗が笑ってくれればそれでいいの。もう誰にも見放されたくない。』
晴「(人1)」
『神楽木だって、お父様には逆らえないでしょ?』
晴「……」
『わたしと一緒じゃない』
晴「それはっ、じゃあ、俺の気持ちは？
俺の気持ちはどうなんだよ！」
『や。離して！』
神楽木はわたしの両腕を掴みかかってきた。
『っ、ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯ』
晴「…っ、ごめん。大丈夫かっ!?」
そう言って神楽木はわたしの背中を摩ってくれた。
こんな時まで、神楽木はわたしのことを心配してくれる。
海斗「(人1)、今もう少しで看護師さんが来るから。」
そんなとき、海斗とめぐみちゃんが戻ってきた。
晴「大丈夫か?」
『ごめんね、大丈夫。』
晴「ってかお前が管理しねーからだろ」
『えっ』
晴「今日、海斗とデートだったのにお前が管理しねーからこうなったんじゃねーの」
『っ、』
めぐみ「ちょ、晴くん。」
晴「海斗の笑顔が見たいんなら、体調管理くらいしたらどうだ。」
海斗「晴！」
晴「ほんとうのことだろ。」
『……そう、だよね。』
晴「人の気持ち少しは考えろよ」
『……っ、神楽木こそ、喘息のつらさ分かってんの?』
晴「…」
『分かってないのに、分かったふりしないでよ、わたしだって体調管理くらい気を使ってる。これ以上みんなの迷惑かけないようにって。…両親にまで見放されて…だからわたしはもう誰にも見放されたくない、失いたくないの！だから、病気とも向き合って…受け入れようとしてる。海斗との婚約だってこれ以上誰にも嫌われたくない…だから、ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯ』
海斗「(人1)!!もういいそう興奮して話すな。」
『っ、ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯ』
海斗が背中をさすっているが喘息がなかなか止まらない。
めぐみ「……」
晴「(人1)」
海斗「悪いが今日はもう帰ってくれ。」
めぐみ「…帰らう、晴くん」
晴「…あぁ」
そう言って、神楽木たちは帰っていった。
そのとき、医者と看護師が入ってきて、懸命な治療をしてもらった。
『…ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯ!!』
海斗「(人1)……」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 928人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「平野紫耀」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆこ - めぐりんの名前めぐじゃなくて西留めぐみですよ (2018年5月31日 7時) (
レス) id: 03341e15cf (このIDを非表示/違反報告)
平野ゆづか(プロフ) - 愁さん» 指摘ありがとうございます笑 (2018年5月28日 21時) (レス) id: b2afe9c1dd (このIDを非表示/違反報告)
愁 - こんばんは(*^^*) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 14のここの台詞 晴が玄関の前にいて、わたしの手が胸に当たった。 これ正しくは晴が玄関の前にいて、晴の手が 私の胸に当たったではないんでしょうか？ (2018年5月28日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
平野ゆづか(プロフ) - 愁さん» 間違いだらけでしたね、ありがとうございます！急いで訂正しますね。 (2018年5月28日 18時) (レス) id: b2afe9c1dd (このIDを非表示/違反報告)
愁 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 7のここの台詞 音「(かれん)…」 これ名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年5月28日 17時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：平野ゆづか | 作成日時：2018年5月12日 22時
