31 ページ32
次の日
『んん、』
目を覚ますと、神楽木が既に目を開けていた。
『わ、神楽木!!』
晴「…はよ。」
『まさか、ずっとわたしの寝顔見てたわけ?』
晴「…う、うるせぇ。//早く支度しろ。
学校行くぞ。」
『神楽木?』
小林「坊ちゃん、馳天馬様がお迎えになってます。」
晴「なに?ったく、あいつ早すぎるんだよ。
一緒に登校しようと思ったのによ」
『残念でした。』
晴「ちっ、メイド呼んでこいつを制服に着替えさせろ」
小林「了解致しました。」
晴「学校でな」
『う、うん、ありがとう。神楽木』
そう言ってわたしは小林さんに車椅子を押され、着替え室に向かった。
小林「いかがお過ごしでしたか」
『神楽木って、案外良い奴ね。』
小林「そうですか。」
何も手を出したこなかった、これも神楽木の優しさなのだろう。
着替えを終え、お兄ちゃんが待つリムジンに向かった。
天馬「おかえり」
『ただいま、お兄ちゃん』
小林「それでは。」
天馬「ありがとう、小林さん」
『ありがとう。』
小林「とんでもございません。」
ドアが閉まると同時にリムジンが動いた。
天馬「どう?」
『ん?なんもないよ。楽しかった。』
天馬「なら良かった。一晩(人1)がいないってだけに不安だったよ。」
『ごめんね。でも神楽木って案外良い奴だったよ。わたしたちが思ってる以上に。』
天馬「そっか、、」
『しょーもない一面もあるけどね。』
天馬「ふっ、なんか(人1)楽しそう。」
『そうかな?』
天馬「うん、笑顔がなんだか自然だよ。」
『ふふっ、』
なんだろう、昨日までモヤモヤしてたのに。
今ではスッキリしてる。
天馬「じゃ、いってらっしゃい。」
『ありがとう。行ってきます。』
わたしはリムジンから降りて車椅子を押して
校門に入ろうとしたところ
海斗「おはよう、(人1)」
『あ、海斗!おはよう。ん?今名前…』
海斗「あぁ、今日から(人1)って呼ぶことにした。さん付けも変だろ。」
『ま、まぁたしかに』
と海斗はメガネをクイッとしながらそう答えて、車椅子を押した。
海斗「晴が先にCサロンで待ってるぞ」
『早っ』
そして、わたしがCサロンに向かうと玄関先には人、人、人
「「(人1)様!」」
「「きゃーっ」」
相変わらずな黄色い歓声での出迎え。
928人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆゆこ - めぐりんの名前めぐじゃなくて西留めぐみですよ (2018年5月31日 7時) (レス) id: 03341e15cf (このIDを非表示/違反報告)
平野ゆづか(プロフ) - 愁さん» 指摘ありがとうございます笑 (2018年5月28日 21時) (レス) id: b2afe9c1dd (このIDを非表示/違反報告)
愁 - こんばんは(*^^*) 物語読んでいて気が付いたのですが...。 14のここの台詞 晴が玄関の前にいて、わたしの手が胸に当たった。 これ正しくは晴が玄関の前にいて、晴の手が 私の胸に当たったではないんでしょうか? (2018年5月28日 20時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
平野ゆづか(プロフ) - 愁さん» 間違いだらけでしたね、ありがとうございます!急いで訂正しますね。 (2018年5月28日 18時) (レス) id: b2afe9c1dd (このIDを非表示/違反報告)
愁 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 7のここの台詞 音「(かれん)…」 これ名前が反映されずに別の名前になっているのですが...。 (2018年5月28日 17時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:平野ゆづか | 作成日時:2018年5月12日 22時