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ーYuzu sideー
俺は久々に戻ってきた家に違和感を感じた
誰も(人2)の心配をしない。
むしろ俺の話題ばかりだ。
帰ってこない(人2)を心配しない。
それどころか“あの子なんか"と口にした。
確かに血は繋がってないけど
そんな言い方はないんじゃないかと思う。
結弦「……2人とも、心配じゃないの?
(人2)のこと。」
と思わず俺は聞いてしまった。
母「…どうしたのよ突然、妹のことなんか
今まで考えたこともないのに。」
結弦「…そう、だけど…家族なのに(人2)
の分だけご飯用意してないの?」
母「…」
父「…」
結弦「こんなのおかしいよ!」
ー…がたんっ
俺は怒りに任せて立ち上がった。
母「ゆづくん、落ち着きなさい」
父「…あの子は、本当の子じゃないんだよ。」
結弦「知ってる、知ってるよ?
けど……」
母「あんな出来の悪い子がわたしたちが
引き取ったと思うとゾッとするのよ。」
結弦「……え?」
父「お前と一緒にスケートをやってたら
良かったものを。」
結弦「……なんだよ、それ。」
母「ともかく、わたしたちはあの子を
家族だと思ったことないわ。」
父「結弦も、大人なんだ。
分かりなさい。」
結弦「は?…分からないよ。
なんで邪魔者扱いするんだよ」
母「なんで?血が繋がってない子がいたら
誰だって気持ち悪いって思わない?」
結弦「……思わないよ。」
そんな時
ー…バタンッ
玄関から音がした。
結弦「(人2)ッ!!」
(人2)が聞いていたんだ。
母「ゆづくんっ!!」
俺は母さんの言葉を無視して
(人2)を追いかけに家を飛び出た。
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saki_maru0727(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年5月3日 14時) (レス) id: bb03d33038 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽生 叶恋 | 作成日時:2018年3月13日 11時