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(人2)side
今更何よ。
私はいつもの通りバイトをこなした。
(人2)「ただいま」
帰ってきても
出迎えてくれる両親はいない。
2人ともお兄ちゃんでいっぱい。
玄関から聞こえてくるのは
母「ゆづくんはほんと、自慢の息子よ」
父「ほんと、金メダルを2度も取れるなんてな」
わたしなんかまるで居ないかのように。
結弦「(人2)遅いね?」
たった一人、兄だけが私の話題をするのが聞こえた
母「ゆづくん、あの子なんかほっといて先に食べなさい?」
父「そうだぞ、全く少しは結弦を見習ったらどうなんだ。」
(人2)「…」
わたしはリビングに行くことなく部屋に戻った。
お兄ちゃんが帰ってくる度これだ。
わたしは憂鬱で仕方が無い。
いつだって比べられるんだ。
出来の良い兄、出来の悪い娘。
(人2)「……なんでわたしなんか生まれたんだろう」
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saki_maru0727(プロフ) - 更新頑張ってください! (2018年5月3日 14時) (レス) id: bb03d33038 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:羽生 叶恋 | 作成日時:2018年3月13日 11時