135 ページ36
Aside
会社のデスクでやっとそれを知る。
「あ……」
バッグの底に何かがある。
後輩「Aさんっ、朝イチからで急遽会議で午前潰れるっぽいんですけど外でアポ入っちゃってたりします？」
「おはよう、午前大丈夫だよ」
結局、バッグの底にあったものの正体を突き止められずにお昼になった。
後輩「ランチ行きましょっ」
「え？あぁ…」
お財布だけを取ろうとして思い出した。
そういえば今朝見たあれは……
「そういえば……ん？これもしかして」
後輩「どうしました？…あ。」
底から引き上げるように取り出したのは、お弁当だった。
「ごめん、お弁当…あったんだ」
後輩「あ〜…そうでしたか…お弁当作るなんてAさんマメなんですね！」
「これ……」
私が作ったんじゃないの。そう言おうとした直前、
二つ折りの紙がひらりと落ちた。
後輩「なんか落ちましたよ…あ、」
「あ、」
手紙だった。
後輩「すいません、見るつもりなかったんですけどちょっと見えちゃいました……」
申し訳なさそうに拾った手紙を渡される。
それから、そっとお弁当の蓋を開けた。
「ふっ…。笑」
ハート型のおかずだらけのお弁当。
後輩「今の笑った顔…ずるいっすね。けど…Aさんをそんな幸せな顔に出来る男がいるなんて、嫉妬しちゃいますね。
…じゃあ、メシ行ってきます」
小走りで去っていった後輩の子の背中を呆気にとられて見送った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 352人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおゆ(プロフ) - naaaaさん» ありがとうございます！続編を数ページしか更新してない段階で低評価されること本当に多くて…ちょっと嫌だなと思ってましたが、あたたかいお言葉くださる方もいらっしゃるので頑張ります！長文すみません！！ (2019年9月17日 17時) (
レス) id: f382f4c586 (このIDを非表示/違反報告)
naaaa(プロフ) - とても面白くて一気読みしちゃいました！更新楽しみにしてます！ (2019年9月14日 12時) (レス) id: 1d20766d40 (このIDを非表示/違反報告)
あおゆ(プロフ) - 奈津子さん» ありがとうございます！私も�盒兇�ん推しなのに全然メインの小説なくて、僭越ながらこりゃ自分で書かせて頂こう…ってなりました！笑 (2019年9月5日 0時) (レス) id: f382f4c586 (このIDを非表示/違反報告)
奈津子(プロフ) - とても面白いです！海ちゃん推しなのですごく嬉しいです！これからも応援しています！更新頑張ってください！ (2019年9月3日 0時) (レス) id: 55bc886d22 (このIDを非表示/違反報告)
あおゆ(プロフ) - Sさん» コメントありがとうございます！！励みになります！！ (2019年8月30日 21時) (レス) id: f382f4c586 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおゆ
| 作成日時：2019年8月30日 17時
