ペットじゃなくて（ひまわりイエロー） (ページ8)

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Aside

車椅子は車に乗り込んだら、すぐに髙橋くんが返却しに行ってくれた。

そのあと、髙橋くんも後部座席に乗ろうとしたけど

マネ「海人。」

「はーい、ごめんなさーい」

そんなやり取りがあって、助手席に座っていた。

私のマンションに着いたら、2人が部屋まで送ってくれた。

髙「きれいなマンション…」

「ふふ、そう？」

玄関先で2人にお礼を伝えて別れを告げた。

不思議な夜だった…気がつけば深夜2時になろうとしてるところで。

「人生でジャニーズの男の子に会うなんてね。」

思わず呟いて、足を引きずってソファに座った。

「はぁーーーーー」

お医者さんには、1週間安静にして来週また来てと言われた。

1週間もか。

まぁ有給は余ってるしいっか。

疲れてソファでほんの少し寝てしまったみたいだった。

手元で仕事用の携帯が振動しているので目が覚めた。

ん…？知らない番号。なんだろう。

「…はい…」

僕です、という声はついさっきまで聞いていた声だった。

髙「髙橋海人です」

さっき渡した名刺に書かれた仕事用の携帯番号にかけてくれたんだ。

「はい、どうしました？」

髙「あの、すいません、こんな時間に。さっきはありがとうございました。」

「いえ、こちらこそ」

髙「あの…聞きたかったんですけど、一緒に住んでる人いますか？」

「え？…いないけど」

髙「だったら、お手伝いします！いろいろ大変だと思うし！」

「え？お手伝い？どういうこと？」

髙「つきっきりでは無理なんですけど…1人だといろいろ大変かなぁって…」

「あぁ～…ありがとう、心配してくれて。

でも大丈夫だよ？」