ペットじゃなくて（ひまわりイエロー） (ページ15)

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Aside

髙「でもこんな高級なところに住むわりに、若いなって思ったんですけど、」

「あぁ、私ね、営業職だから努力して頑張った分、すぐお給料に反映されるからね。

あとは会社からのちょこっとだけど住宅手当と」

髙「へぇー！よくわかんないけど、なんかかっこいい！」

そんな話をしながら、ちょっと静かになったなと思ったら

ソファに座ってクッションを抱きしめたまま寝ちゃってた。

「海人くん？明日早いでしょ？お家帰らないと」

髙「眠い……」

「うん、それなら早く帰らないと」

髙「じゃあ、あと5分。5分経ったら起こしてもらえませんか…？」

「わかった、起こしたらちゃんと起きてね？」

クッションをまだ抱えたまま、横にこてん、と倒れて寝てしまった。

その体勢ほんとに起きれる～？

と思いながらも、ブランケットをかけてあげた。

綺麗で、可愛い顔してるなぁ。

さすがアイドルだなぁ。

……

「海人くん、海人くん。」

髙「…」

「5分経ったよ、起きて？」

髙「ん、ん～」

眩しそうにクッションに顔を埋めてる。

「起きてー？」

髙「無理…」

「えっ？」

髙「無理…起きれない……」

「嘘でしょ…」

髙「………」

「海人くんってば」

髙「………」

「どうしよ…」

小声でそう呟いても、本人はスースーと安心しきった寝息を立てるだけだった。

「海人くんっ」

髙「……」

「海人くんっ、せめて明日お迎え来る時間教えて？

お仕事遅れちゃうといけないから」

髙「……9時」

「起きてるじゃん…」

髙「動けないの……」

「はぁ…わかった、明日、9時ね？

じゃあ8時くらいに起こすね？」

すると黙ったままうなずいた。