弊社、JWHDは、、、(JW全員)5

204ー桃 ページ24

小瀧side









「…駿ちゃんっ？」









駿ちゃんという子は、







ダイニングテーブルに乗せた横向きの顔を見ただけで







美少年やってわかった。無表情やけどなんか、様になってる。









よう見ると、小さな紙を指先でもてあそんどった。









ほっぺをテーブルにべたっと潰すように乗せたまま、




返事もせんまま目線だけゆっくり上げて俺と目があった。









小「こんばんは、初めまして、」









するとガバッと勢いよく顔を上げて驚いてるみたいやった。








小「Aさんと同じ会社におります、小 瀧 望です」








道「こんばんは…」









消え入るような声でそう言った。








「もう、折り返しても連絡つかないから心配してたんだよー？





お昼寝してたの？」









少し口調の甘くなってるAさんにキュンとしてしまう。









何も言わないまま、彼は立ち上がってAさんに抱きついた。









「ちょっ、こら…。小瀧くんごめんね？」









小「あ、いえ、」









道「なんっで電話出ぇへんねん」








「ごめん、バッグに入れてて気付かなかった」








道「…これ」







彼はAさんにさっきの小さな紙切れを渡した。






どうやら名刺っぽい。

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