弊社、JWHDは、、、(JW全員)3

108ー赤 ページ18

重岡side









「…行こう？おシゲ帰るの遅くなっちゃう。」









沈黙を破ったんはAちゃんやった。









……やってもうた……………。









気まずいのも嫌やけど、そうやって何事もなかったみたいにされんのも嫌や。









重「…そやな。歩けるか？」






「うん、大丈夫。」









ゆっくりと2人でまた歩き出した。









重「あのさ…さっきのは……」






「……ナイスキャッチ……って感じでした、ありがとう」









ふと横を見たら気まずそうに笑顔を浮かべてる。









ナイスキャッチなんていう偶然っぽい表現だけやなくてさ、








そこに、俺の気持ちも少し乗っかってもうたって知ったら









Aちゃんはどんな顔する？







なんて言う？









「おシゲ？」







重「ん？…あぁ。






俺の瞬発力すごかったやろ？ボクシングで鍛えた賜やな〜」









「そうだ、ボクシングやるって前に言ってたもんね！ジャブ見せて！」









なんでもなかったみたいに。








良くも悪くも









いつも通り。









「じゃあ、ウチここだから。送ってくれてありがとね。」









重「…おう。…じゃ、また会社で。」








「うん。おシゲも気をつけて帰ってね？」









帰り道に思わず頭を掻きむしった。









俺、最悪や…









絶対引かれたよな。








でも、Aちゃん可愛くてたまらんくて。









抱きしめたとき、








ずっとこのままおれたらなぁって。









切なくてどうしようもないなんて、久しぶりやなぁって









帰りの電車はため息が止まらんかった。

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