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Aside
藤井くんの発言に驚いてパッと藤井くんの見ると、右の口角を余裕そうに上げている。
嘘だぁ、と笑って返したところで広報部のフロアに到着。
オフィスの入り口に誰かいる。
「あれ、シゲちゃん。お疲れ様」
重「あ、お疲れ様ぁ。」
少し間延びした高めの声。
「もしかしてIRの人に用事かな？」
重「おん、そやねん。」
「…あ、席外してるみたいね。もし待つなら私のデスク座ってていいよ？」
重「サンキュ、ちょっと待たせてもらうわ」
小「お！Aさんおかえりなさーい」
「会議室の予約ありがとう」
小「お安い御用っす！流星は何しに来たん」
藤「言い方冷た。笑 Aさんと打ち合わせやねん。」
「プロジェクトが決まって」
コーヒーを２つ用意して会議室に入った。広報部の女性たちがやっぱり藤井くんをガン見。
ガラス張りの会議室、別にそのままでいいと思ったのに
藤井くんはガラス調光のスイッチを入れ、ガラスを不透明にした。
隣同士で会議室の席に座って、改めてさっきのサンプルの時計が入ったケースを開けた。
「まず、ブランドのコンセプトは…」
順調に話し合いが進んでいく。
藤「ちょっと着けてみて？」
私に言いながらも、藤井くんも自分の時計を外してメンズのサンプル品を着けた。
6本並んでいるサンプルは、メンズとレディースが半々。何も考えずに藤井くんが取った物の隣の時計を手に取って着けた。
「わぁ、最近ずっと同じもの着けてたから新鮮。」
藤「…これ、試しにこのまま1週間くらい使ってみぃひん？」
「え、いいの？」
藤「おん、大丈夫。イメージより掴むためにも普段使いしてみようや」
「たしかにそうだね。」
藤「あと、もしよかったら今日親睦会みたいな感じでご飯行かへん？」
「うん、いいね」
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作者名：あおゆ
| 作成日時：2020年5月31日 21時
