25ー桃 ページ25
小瀧side
Aさんとエレベーターに乗り込むと昼時やから混んでて、そんなエレベーターには慣れてるのに
Aさんと一緒に乗り込むと話が違う。
体の距離が近なって「ごめんね」と言われた。
いえ、むしろありがとうございます。
心の中で深々と一礼。いつもより近くで濃く香るAさんの香り。
社食に到着すると、ハマちゃんと流星と、神山さんもおる。
濱「お〜、お疲れさん、神ちゃんもな、今度カフェ巡り一緒行きたいってBBQの帰り話してたからお昼誘ってん！」
小「いいっすねぇ！行きましょ！」
神「ありがとう、のんちゃん」
神山さんはAさんの顔を見るとちょっと気まずそうに会釈した。
対してAさんはなんてことなさそうに笑顔で会釈を返した。
2人…なんかあったんかな。
濱「いやぁーBBQんときはAほんまにありがとうな、今日あの上司に出くわしたら謝られたわ〜。笑
他の社員が見てて、アルハラですよって注意されたらしいねん。笑」
神「あ、僕も謝られました。Aさん、ありがとうございました。」
「私はなにもしてないよ。笑」
なんの話かと聞いてみればBBQでAさんが介抱してくれてたって話。
だいたいは土曜日の話で盛り上がった。
藤「ほな俺行かな。午後すぐ中間課長に呼ばれてんねん」
「え、私も。」
ホワイトボードの個人表にそう言えばAさん会議って書いてあったな。
小「13時半会議ってもしかしてそれですか？」
藤「え、俺も13時半やで。10階のA？」
「そうそう。あら、一緒なのかな？」
藤「俺もメンツは知らんけど、一緒なんかな」
流星はいとも簡単にタメ語になってる。
「じゃあ私もお先に失礼します。ごちそうさまでしたっ、おいしかった〜」
藤「おん、一緒に行こうや」
すると神山さんがばたばたと追いかけていった。
神「お、俺も行かなっ」
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作者名：あおゆ
| 作成日時：2020年5月31日 21時
